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投稿日:2017/2/6
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奇妙な事を言っているように感じるでしょうか。
子供写真といえば笑顔が定番です。
私が親ならば、間違いなく笑顔の写真を求めるでしょう。
なぜなら“楽しい”という感情が最も分かりやすく伝わる瞬間ですから。
しかし沢山の写真を眺める中でふと手を止めてしまう写真があります。
それは笑顔の写真ではありません。
1つ目は積み木をする、本を読む、ボタンを外す・・・。
そんな何かに集中する様子を捉えた、言ってしまえば真顔の写真です。
そこに笑顔写真のような華やかさはないかもしれません。
ですが作り物ではない、その人の”素”が表れている瞬間です。
2つ目は子供が見せる大人びた表情です。
その年齢らしくない、少し影のある表情にドキッとする事があります。
笑顔だけが表情ではありません。
泣き顔、怒り顔もその人を構成する要素です。
そして私は真顔の中の意思を感じる目が好きなのです。
今回の写真も目に魅かれました。
口元をきゅっと結び、澄んだ瞳でカメラを見る彼女の目。
真っすぐこちらを見つめる目は力強く、その表情は大人びており不思議な魅力を感じました。
シャッターが切られる瞬間カメラへの視線は要求しましたが、表情は自然と向けられたものです。
これは作られていないからこそ現れた彼女の美しさでしょう。
画面全体に占める彼女の比率は高くありません。
ではなぜその目、表情に惹きつけられたのでしょうか。
第一にインテリアの四角く穴の開いた柱を使ったこと。
額で縁どられた絵のように
被写体に視線を誘導させています。
また柱事態の明度が低い事、その柱をボカすように写した事も
被写体を際立たせる重要な役割を果たしました。
身につけているハットの赤は彼女の目の持つ力強さを引き立て、
その丸みが縦横の直線が多いこの写真の中で、動きを与えています。
前ボケに使われた植物によって遠近感、また写真に鮮やかさがプラスされました。
どこか子供らしくない強い意志を感じさせるショットですが、
手元は緊張からかクッションを握りしめています。
この1枚から見られるそんな大人っぽさと子供らしさというギャップも
私を惹きつけた理由の1つかもしれません。
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