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越谷店
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ただ、いるだけでいい
投稿日:2017/4/15
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いつもは憎まれ口しか叩かないが、姉が3年間8つ年下の学生と狭い教室で看護師になるべく土日も休まず努力をしてきた姿を間近で見て、その日だけでも素直に「卒業おめでとう。3年間頑張ったね」と慰労したかったからだ。
土日は勉強しているか小遣いを稼ぐためのバイトをして過ごし、平日は学校と毎日忙しく過ごしていた姉。
この場で姉のことを誇れるのは、ライフスタジオに入社し日々出会うお客様から、家族とは何かを教えてもらっているからだ。
パパママが目尻を下げ優しい表情で子供を見守り、その中で無邪気に遊んでいる子供の姿を目にし、家族とは、自分に利益があるから一緒にいる存在ではなく"ただいるだけでいい存在"であると本来の価値観を取り戻すことができた。
私自身が兄弟が多いからか、兄弟への想いが徐々に膨れ上がってきている。
写真の兄妹は、とても仲が良い。
幼い彼らだが、お互いが自分と相手の存在を認め合っている印象を強く受けた。
兄は、兄としての立場を理解し、優しく妹を見守り、妹は妹で兄に甘えられる素直さがある。そして、妹特有の無邪気さと自由奔放な性格をしている。
兄妹撮影は、その場にいた皆が2人の表情や仕草によって、笑顔にさせてもらい人を巻き込む魅力があった。
とにかく2人は、くっつくだけで笑っちゃうくらい相手を認め合っていた。
2人の関係性
仲の良さはもちろん、素直な内面が表れている。特に、妹の兄を慕い、時にリードし、無邪気な姿が表れている。
「ほっぺたをくっつけて」とお願いして生まれた仕草であるが、
背の高いお兄ちゃんのほっぺと自分のほっぺたをくっつけるため、あごをあげ、前のめりな姿勢から感じられる。正面ではなく、この後ろ姿だからこそ、2人の仕草に目がいき、引き立ってみえるのではないかと考える。
前ボケ
カメラとは反対側に向き、ほっぺたをくっつけてくれた2人を見て、2人の世界を邪魔せず、その姿を収めたいというカメラマンの意図が感じられる写真だ。
それを可能にしたのが、前ボケをいれることで、覗いているような構造にしたことにある。
服
2人は、親戚の結婚式で着る予定のアンティークなデザインのドレスとタキシードを着ている。緑の木の前でも違和感がないのは、前ボケで足元をはっきり写さず幻想的な雰囲気にしてくれているからではないか。
また、背景にアンティーク調の瓶が散りばめられていることで、統一感がうまれている。
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