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越谷店
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視角と死角

投稿日:2017/4/15

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被写体を良く観察する事。

何が特徴的で、
その人の美しさは何か。

どんな性格をしていて
どうしたら「らしさ」が表現できるのか。



彼は入学記念の撮影に、兄と姉と一緒にスタジオを訪れた。
兄弟達と話すその姿から感じたのは少しやんちゃな印象。
そして会話する際は真っすぐ目を見て話し、その目元は男の子らしい力強さがあった。
瞬間、彼の魅力はこの目元だと感じた。

彼の魅力を引き出すコーディネートとはどういうものか。


私が選んだのは濃い目の色の衣装。
ナチュラルな色合い、優しい色合いの服では彼の魅力がぼやけてしまう。
まず黄色のパンツを使う事に決めた。
彼の持つ明るさ、やんちゃな面にぴったりの色だと思ったからだ。
これはランドセルの背面の黄色と合わせる事で
鮮やかな黄色ワンポイントだけが浮かないようにとの意図もある。
そして上には青と赤、ミックスカラーのチェックのシャツ。
カジュアルでありながら落ち着いた色合いのため
明るいパンツとのバランスが取れる。

カメラマンは赤い壁が特徴のスペースを撮影場所に選んだ。

植物の緑が爽やかな場所、白が基調の優しい場所とは異なり
はっきりとした色合いが彼「らしさ」を表現できる最適な場所。
空間と被写体に統一感を持たせるため、彼自身にも赤い帽子を身につけてもらう。

撮影が始まり、少しゲームをしながら会話をすると
彼は普段も見せるであろう悪戯な表情をしたり、弾ける笑顔を見せる。

ふと会話のトーンを落ち着かせ、カメラへ視線を要求する。
先程まで笑っていた口元は程よく広角が上がり、
自然な柔らかい表情をしてくれた。

目は真っすぐカメラを見つめ、魅力を感じた力強い目元が際立つ。

周囲も認識するその人らしさと
本人さえも気づいていないその人の魅力。

それを表現するにはまず
その人を知ろうと観察する事から始まる。
 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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