その子らしいとは写真のどのような所を見て感じますか？
私はその子の性格やその子の撮影中の様子が写真に表情や仕草としてあらわれていると「あぁこういう子だった」と記憶がよみがえり、その子らしさを感じます。

この写真の撮影に入ったのはおよそ一ヶ月前ですが、この写真を見るとどのような子だったかはっきりと思い出します。
写真の彼は5歳の男の子でとてもお話し好きでした。
こちらからクイズを出すと「次は僕が出す！」と言って大好きな恐竜のクイズを出してくれました。
正直私は恐竜について詳しくないので全く答えが分からず外しまくっていました。
そこで「分からないから答え教えて～」と言うと
「だめだめ！」と教えてくれませんでした。

そんな自分の得意分野を得意気に話している様子と答えを教えてくれないいたずらっ子のようなその子の性格が、顎を少し上げて下唇を噛んで笑うこの表情に表れていると感じました。

また、インテリアはほぼ写っていなく、白とグレーだけでシンプルであることと彼の堂々とした佇まいで、お話し好きでこの撮影の空気の主導権を握っている彼の存在感も表れていると感じました。

このようにただ笑顔を引き出すのではなく、自分の思うその子らしさというものが表情、仕草、空気感として写真に残せるようコーディネートしていきたいです。