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たしかなもの

投稿日:2021/10/31     更新日:2021/10/31

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あなたはたしかに赤ちゃんだった。

生まれたばかりの赤ちゃんは身体はもちろん感情も未発達であります。
生まれたばかりは「興奮」のみ、3ヶ月くらいになると「快」と「不快」の2つに分けられます。
そして写真の彼女のような6ヶ月くらいになるとこの不快が「怒り」「嫌悪」「恐れ」に分かれるそうです。
彼女はこの時泣いていました。
理由はたしかではないですが、きっと先程の3つのうちのどれかの感情だったのでしょう。言葉が話せない分この感情を「泣く」ことで訴える姿は実に赤ちゃんらしいと言えます。

 

あの時、あなたはたしかにママとパパを求めていた。

「眠い」「お腹空いた」「この体勢が嫌だ」「見慣れない人がいる」など
泣いている理由はいくつか考えられますが、どの理由にせよ、ママやパパに抱っこされると泣き止む彼女がいました。ママとパパの腕の中が彼女の安心できる場所。
彼女の求めていることを尊重して、一旦、このまま抱っこされた状態で撮ることに決めました。
もしかしたら、より落ち着くかもしれないとミルクを飲んでもらうことにし、撮影を休憩しようと思いましたが、
哺乳瓶でミルクを飲むという今ならではのシチュエーションが、私に「写真を残したい」という思いにさせました。
選んだ場所は、普段の日常を演出するベッド。西日の光が強く差していたので、柔らかい印象にするために逆光を選択しました。

 

そこにはたしかに夫婦である二人がいた。

撮影前にママさんとパパさんはお揃いのデザインがされた靴を履いての家族写真を希望されました。
「お揃い可愛いですね!」と言うと嬉しそうにその靴について話してくださいます。
「思い出のもの」をとても大切にされる方々なのだと思いました。
撮影中も度々目を合わせることが多いご夫婦。

この時もコーディネーターの愛美さんが「よかったら時々見つめ合ってください!」と声を掛けると、照れながらもお互いを笑顔で見ているお二人。とてもあたたかい空気の中シャッターを切ります。

ママの腕の中でミルクを飲んでいる彼女にフォーカスを当て、アップで撮ろうとしたとき、ママの指輪に目がいきました。この時、このお二人に対して強く感じる「夫婦の繋がり」を表すことができると思い、
パパさんに指輪が見えるように彼女を撫でてもらいました。

 

あなたはたしかに愛されている。

パパさんママさんの彼女に触れる手がとても優しくて、その手に包まれている彼女を主役に撮りたかったので、あえてパパさんママさんは手だけを切り取りました。
顔は写っていませんが、安心した表情でミルクを飲む彼女の視線の先には、笑顔で愛しく彼女を見るお二人が見えてきますよね。

そんな家族の中の「たしかなもの」をこの一枚に込めました。

Coordinator by Manami 
Photo by Naomi 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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