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越谷店
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越谷写真⑩

投稿日:2012/4/2

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社長が撮影した写真。

とても多い構成要素が綺麗に配置されたこの写真を私は選んだ。

この写真を見て抱いた第一印象はバランスの良さ。

 

<傾き>

四隅の隅々までムダなものがなくて、構成要素に不要なものが一つもない。

一つずつ見ていくと、まずぱっと見で斜めになっていることがわかるが、私が思うにこの傾きがこの写真をこの写真たらしめる一番の要因ではないかと思う。

 

写真には重心というものがあり、重心の位置が正しくないと不安定な印象を与える写真になる。

 

カメラマンはカメラを傾ける時があるが、カメラを傾けて撮ることは間違えた使い方をすると不安定になりやすい。

しかしこの写真は斜めになることで安定感が出ている。

それは被写体の首の傾きと顔の向き、そして体の重心が関係している。

 

被写体である彼女自身が右足に重心を置いて左足を少し浮かせているので

まず写真の左に重心が流れる。

左に傾いた写真の中で頭を右に傾け、バランスを取って重心が真ん中に保たれる。

そして目線が左を見ていることでも重心が安定する。

 

<光>

越谷店のこの場所においての光の位置は非常にシンプル。

写真右側の一面がライトになっている。

もう少しライトから離れると日中は逆に左から微妙に届かない自然光が入ってくる為に撮影が難しい場所になる。

この場合ライトに近い位置にいるので左からの自然光の影響をわずかに受けてフラットにならずに適切な光量になっている。

 

また、右ライトが付いているが二色のうちの白だけを使っている。

洋服や被写体との相性を考えてのことと思う。

 

<フレーミング>

被写体の上部と下部についても

帽子の部分を数センチ切っているために写真に圧縮効果が現れる。

下部については足の下にある程度の余白がある。

もし圧縮された写真を目指すのなら足元もぎりぎりにするのが効果的だが、この写真はそうではない。

理由は最下部にある段差と考える。

この段差を入れると入れないで写真の構成が大きく変わってくる。

 

この段差があることで空間の説明がしやすく、写真が引き締まる。

もしこの段差が写っていなかったら、写真全体が下に流れるような印象を与え、重心が上に偏ってしまう。

右下にある網の入れ物も同じことが言える。

微妙に太いラインが段差とまったく同じラインを形成しているのも読み取れる。

 

<コーディネート>

この写真は753の後のカジュアル撮影でした。

かわいいチュチュのついたワンピースに緑のレギンス。普通だったらはだしでも大丈夫そうなコーディネートだが、黒のブーツを履いたことと黒ラインの入った帽子をかぶったことで服装が引き締まった感覚がある。

もし彼女がブーツをはいていなかったら足は写っていなかったかもしれないし、この写真は完成しなかったと思う。

 

 

<STORY>

この子になんと言葉をかけたらこの表情としぐさが引き出せるのだろう?

これは「こうして、こうして」というようにポージングを指定したのではなく普通に会話をしていた中ででてきたものだと思う。

 

例えば「好きなリボンをひとつ取って」と声をかけて「それ何色?」「赤じゃない?」「う~ん(首かしげ)」という流れはどうだろう(笑)

カメラマンにとって大事なことというのはたくさんあるが、会話を通して自分の撮りたい状況に持っていくことが重要で、それが無いと被写体まかせのスナップ写真に成り下がってしまう。

 

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