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越谷店
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越谷写真:15

投稿日:2012/4/25

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カメラは足し算、写真は引き算とよく言います。

 

カメラに関しては、例えば1台の一眼レフカメラに標準ズームレンズ1本と多くの交換レンズを所有しているのとでは、結果として撮影できる用途に大きなハンデがでてきます。

ましてや交換レンズ(超広角から望遠まで)やフィルターなどのアクセサリーのほか、三脚などの周辺機器が多ければ多いほど、それぞれの用途に適した写真を撮影でき、作品作りに大きく影響するのである。

これらのことから、「カメラは足し算」といわれるのである。

 

写真はそこにある事実をカメラという機械を使って瞬間を切り取るものです。

ただシャッターを切るだけならば誰が撮っても大きな違いはないのではないのか、写真を始めたころそう思ったことがあった。

ゼロから作りあげる絵画なら書く人の個性が嫌でも表れるが、ところが写真もその「引き算」を意識すれば誰でも同じではない事がわかった。

確かに目に映っているものは誰でも同じかもしれない。

でも写真を撮るという事は、その同じものの中でも撮る人が何に心を動かされ、何処に感動して、あるいは美しいと思ってシャッターを切ったか。

それがどんなふうに表現され、映し出されているか。

しかし、その一枚に映ったものすべてではなく、その中のどこか一か所にフォーカスしているはずである。

主体を引き立たせる。

それをどう表現するか、それ以外の余計なものをどんどんそぎ落としていき1枚の写真にするか。

ここのそぎ落とす作業が「引き算」になってくるのである。

 

この一枚の写真を分析してみる。

ホリゾントでの白い背景、壁や床の継ぎ目もない真っ白な空間。

照明によって顔から体まできれいに浮き出たライン。

重力によって垂れ下がる髪の毛。

黒の洋服を身にまとい、上を向きながらも笑顔のえあちゃん。

床に落ちた帽子。

おそらく段々上を向かせ帽子が落ちたのだろう。

この被写体との絶妙な距離感、しかしながら良い関係性があるからこそのこの表情。

こんなにもシンプルな背景にシンプルな動作・シンプルなコーディネートなのだが、望遠レンズにより圧縮され、抜群のバランスで被写体と空間が切り取られている。

 

「写真は引き算だ」の意味するところは、情報として必要不可欠なものだけに画面を整理することなのだと考える。

この一枚の写真のようにシンプルに意味のある絵にすることが重要である。

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