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越谷写真 16
投稿日:2012/4/26
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最近、気になっている言葉がある。
―“存在”―
目の前にいる大切な人を確かめたくなって、手を伸ばす。
触れれば、
肌の温もりを感じることができ、
耳をすませば、
心地いい声が聴こえてくる。
そして、目をやれば…
大切な人の姿、存在を認めることができる。
認めることで、今自分が在るということまでも感じることができる。
大切な人と一緒に、今ここに在る自分を…。
この写真を見て、そんな“存在”という言葉が頭に浮かんだ。
夕刻―。
暖かな色味を帯び始めた逆光が、
人物をやわらかく縁取り、存在を際立たせる。
真夜中、そして明くる朝に向かって沈みかけている陽の光は、
人物の存在を強調するかのようにひっそりと影を落とす。
明暗のコントラストが、
平面である写真の中の人物を、立体的に浮き上がらせているようだ。
手前から奥へと、連なる四角形が生み出す規則的な模様。
そんな幾何学的な世界で、こぢんまりと座っている少女からは柔和さが漂う。
しかしながら、少女と幾らかの本も三角という形のラインを結んでいる。
私はこのような融合が好きだ。
また、意味を感じられる写真、
考えさせられる写真が私は好きだ。
少女が後ろ姿なのにも関わらず、何か物思いに耽っているように感じられるのは、
少女の頭の角度と、その角度に合わせて持たせた空間によるものなのではないかと考える。
後ろ姿で、見る者に物語の想像を掻き立たせてくれる写真。
カメラマンの感性と誘導力に、おこがましくも感心させられた。
どこから見ても、どんな姿でも、
きっと愛おしい存在は、いつまでも変わらないのだろう。
photo by adachi
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