家族写真

 

パパとママが出会い、子どもが産まれて家族が出来る。

時間とともに家族の構成も関係性も変化し成長していくものです。

 

家族写真を撮影する上でもっとも重要なのは、被写体の家族にどれだけ近づき、入っていけるかだと考えます。

短時間で信頼を得ること。

そして本当の笑顔を引き出すこと。

その笑顔を見せてもらえることが、カメラマンとしての幸せを感じるときでもあります。

そのためにはアシスタントとのコミュニケーションも重要であり、全ての人と人との関係性を試されるときでもあると思っています。

 

そしてポージングも非常に重要になってきます。

その家族ひとつひとつに違った形があり、その家族らしさを表すためにポージングによってどんな形を作りあげていくか。

またそのポージングをしていく上で、また違った新たな家族の関係性を引き出すことができたら…。

 

この写真を見ると、大黒柱であるパパがあぐらをかき、しっかりと土台を作っています。

その後ろにはパパや子どもたちを支えるようにママが立ち、子どもたちはパパの膝と肩の上に配置します。

どっしりと構えるパパに寄り添う子どもたち、それを支えるママ。

そして何よりも家族みんなの満面の笑み！

それだけで幸せな気分になれる。

もし今後何かあったとき、この家族写真を見たらどんな困難でも乗り越えられそうな気がする。

ただその時の記録だけではなく、その先にも繋がるような、そんな家族写真を残していきたいと思う。