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越谷店
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写真分析『惹き付ける』

投稿日:2019/9/30

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photo by Manami Saito

codi by naomi tanaka

 

写真を撮るときに必ず考えること。
それは「何を写したいのか」

そしてその「何を写したいのか」をその写真を見るだけで伝えるには、「どう写すか」が大事だと感じます。

この写真を見てカメラマンが何を写したかったのか考えてみました。

 

写真の彼は3歳の男の子。
3歳というと、まだまだ幼く感情のままに動く子がほとんどだと思います。
感情は感情でもできればマイナスなものではなく、「楽しい」「嬉しい」「安心」などというプラスの感情で動いてもらいたいと思いながら撮影に入ります。

そんな3歳の彼はその無邪気さもありつつ、こちらの言葉かけで動くことを楽しんでくれる子でした。眼鏡をずらしてと言ったらずらしてくれ、ほっぺに果物をくっつけてと言ったらくっつけてカメラ目線もくれます。

そんな彼にこの時かけた言葉は、細かく覚えてはいませんが
「靴に何かついてるよ!」だったり、「靴を自分で履いてみよう」だったりと
彼自身の足元に集中させる一言。

このように自分自身に意識を向けてもらうと、一気にコーディネーターやカメラマンの存在を感じさせない仕草となります。

 

この彼の仕草こそカメラマンが写したかったものなのだと考えます。

この、声かけ通りに足元を見る、可愛らしい仕草。この写真を見ると印象的に感じます。

 

ではなぜ印象的に見えるのか。
それは引き付けるポイントがあるからです。

まずは前ボケ。
被写体以外の、上下と左側に重みを持たせ、被写体の所だけはっきり写るようにしています。
いわゆるフレーム効果で被写体が引き出されます。


そして光。
この日はとても天気が良い日でした。
午前中だったので横からよりも後ろの窓からの光が強く、木の葉の影が床に降り注いでいるのがわかります。

この木漏れ日が彼の仕草、目線の先にあることによって、よりこの仕草が印象的に見えるのです。


画面上に対して彼の姿は大きいものではありません。
しかし、この写真を見た私は彼の存在感、そして仕草に惹き付けられました。

 

このように「何を写したいのか」を明確に伝わらずとも、その何かに、写真を見る人が「惹き付けられる」写真を撮りたいと感じた一枚でした。

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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
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