撮影中の思い出も写真を見れば思い出される。そんな写真が撮りたいなと思います。
しかしそんな「撮りたいな」を「撮れた」にするのはなかなか難しいです。

この写真は他の人から見たらフォトジェニックのようないわゆる目を引く写真ではないかもしれません。
しかし私の中では「撮れた」写真になりました。

「撮影中はご自身のカメラやビデオでの撮影も大丈夫です」
とお伝えすると多くのパパさんママさんは嬉しそうに撮影会を始めます。

しかし今回誰よりも熱心に撮影をしていたのがお兄ちゃんでした。

妹ちゃんの着物姿、ドレス姿をひたすら撮って、「良いの撮れた」と時々私に嬉しそうに見せてくれました。

「僕もあれで撮りたい。」
と私のカメラを指差すくらい楽しんでいました。

そんなお兄ちゃんの姿がなんとも微笑ましくくて、残したいと思いました。

最後のシーンでの兄妹写真。もうすぐ撮影が終わろうとしたとき、私の目に入ったのが小物のカメラ。

兄妹写真でカメラを使うと、顔がどちらか隠れてしまったり、取り合いになるので使うことはそんなに無いのですが、

そんな迷いは一切なくお兄ちゃんに
「妹ちゃんをさっきみたいに撮って！」
と手渡しました。

私の思ったとおり本気で撮ってくれるお兄ちゃんと、ちょっと戸惑う妹ちゃん。

そんな二人の写真を見るだけで今日の撮影の様子が思い出されます。

たまたま目に入ったカメラでしたが、その瞬間「自分ナイス！」と思ったのでした。