ホリゾントとは真っ白なインテリアです。 真っ白ということは、何も書いていない紙と一緒で、作り手次第で様々な形に表現することができます。

こちらはそんなホリゾントで撮った1枚です。

まるで1枚の紙に絵を描いていくようにこの写真は作られました。 今回のテーマは、いつもと少し違うおしゃれな家族写真。

この「おしゃれ」の定義は人によって違うとは思いますが、私の中の絶対的な条件の一つに「統一感」がありました。

被写体の服装、インテリア、小物、ポージング、光、色味など、統一感がある写真は余計なものに目がいかず、表現したい物がスッと入ってくるような気がします。

そんな統一感のある写真の中に、「いつもと少し違う」要素を入れるために、普段は家族写真の際には入れたことのない小物をいれること、これまた家族写真では中々使ってこなかったビデオライトの光を使うことだけ決めていました。

ご家族とお会いし、お話しして、イメージとして浮かんだのはかっこいい、クールというよりは、柔らかい、温かい雰囲気。

少し緊張気味な彼を、包み込むような笑顔で見守っているママさんパパさんが印象的だったからかもしれません。

 

そんなイメージから光の色は温かみのあるオレンジ色にしました。

可愛らしさもお似合いなご家族だったので、周りのお花との調和も考えお花も持ってもらいました。

 

そういえば、そうこしているうちに、いつの間にか彼の緊張もあっという間にどこかへ行きました。

手渡したお花で私たちを攻撃しては、写真のように体を仰け反るくらい笑ってくれます。

 

斜め後ろから差し込む日差しのような強い光の効果で ママさんの髪、パパさんの目元、そしてそんな楽しそうな彼の表情がキラキラと印象的に映し出されます。 このご家族らしさが伝わる統一感のある1枚になりました。

 

最初に、「作り手次第でどんな形にもなる」と書きましたが、この作り手と言うのは写真においてはカメラマンのことだけではありません。

一緒に楽しい空気を作ってくれるコーディネーター。 そして、いるだけでカメラマンのイメージを膨らませてくれ、時には期待以上のアクションを起こしてくれる、子どもたち、パパママ含めたご家族も一緒に作りあげてできるものだと感じます。 この、人と人との相乗効果を感じながらこれからも皆さんと、その時の最高な写真を撮っていきたいですね！

Coordinated by Kazuha

Photo by Written Naomi