『世界一清潔な空港の清掃人』

著者　新津春子

 

羽田空港を世界一清潔な空港に清掃人新津さん

清掃員ではなく清掃人！

さすが清掃のプロフェッショナルですね。

 

プロフェッショナル仕事の流儀の密着で

『目標を持って、日々努力し、どんな仕事でも心を込めることができる人が、プロフェッショナルだと思います』と語った新津さん。

新津さんの仕事に向き合う熱い姿勢が短い文章からも伝わってきます！

著書は、新津さんの仕事に対する姿勢や考え方についての内容がメインでした。

学びたいのは方法よりも概念だったので、個人的にはとても参考になりました！　

ここでは、私が参考になった考えをピックアップして紹介していきます。

---

＊空港を自分の家だと思って仕事をしている

空港に一歩入ったら、自分の家だと思って仕事をする。

来客にするように「今日のお客様はどうかな？」「なんかあの人、困っていそうだな？」「今、何か聞こうとしたのかな？」

ひとりひとりのお客様をちゃんと見て、声をかけるし、話しかけやすいように過ごす。

 

＊心を込める

始めた頃は、清掃員は召使いや透明人間みたいな仕打ちを受けたこともある。清掃の地位はまだまだ低いが、

心を込めれば「このトイレきれいね」って

感謝してくれる人が出てくる。

清掃員が仕事に誇りを持ち、納得できるまで

きちんとやり遂げ、それを続けていけば、

気づいてくれる人が現れ、清掃の仕事の価値が上がる。

 

＊私は何がしたいのかを大事にする

やろうと決めたことが出来なかったとか、思ったような結果が出なかった時は、気持ちを切り替えて、また明日頑張ればいいと思うようにする。

ただ、「私はこうしよう」「これをやろう」と思う「思い」そのものは、絶対に無くしてはいけないて思っている。

思いは行動の原点だから、人に合わせてばかりいると信念のない人になってしまうと考える。

思いをもってやっていれば、いつかまわりの人に分かってもらえるから、

人に言われたらやるとか、言われないからやらないではなく、わたしは何がしたいのかが大切だと思っている。

 

＊お年寄りや子供達も、自分にとって先生

お客様をよく見ることはサービス業の基本ですが、特に小さな子供達を観察するようにしている。

子供は、大人の目線では見えない手すりの下側、ソファの脚や隙間、子供達はそんな所もお構いなしに触るため、どこを掃除すべきかを教えてくれるから。

清掃に必要なことは、危険や障害に気がついて動けるかどうか。

小さな子供やお年寄り。体の不自由な方がどうすれば安心して過ごせるか、それを第一に清掃している。

 

＊常に見られている意識を持つ

話しかけやすい雰囲気でいるようにする。

表情わ身だしなみわ言葉遣い、お化粧、歩きかた、姿勢。考えられることはすべてきをつけないといけない。

いつでも見られているという緊張感を持つ。

そうすると、相手にも余裕を持つことが出来る。

 

＊心に余裕がなければいい清掃はできない

自分が誰かに認められたいから頑張るのではなく、使う人のことを考えるようにする。

使う人の気持ちになってみると「モップはきれい？」「見えないところに汚れが残っているかもしれない」と、もう一度見直すようになる。

相手を思いやる気持ちで清掃をするようになってから

次第に、「ありがとう」「ご苦労さま」と声をかけられるようになった。

 

＊空港は家であるし、わたしの居場所である

家であるから、お客様をおもてなしする場所でもあるが、はじめのうちは職場に足が向かないことや、わたしの居場所と考えられない時もある。

そんな時は、ささいなことでも、何かひとつ楽しみをみつける。

楽しみ①仲の良い人に会いにいくために会社にいく

楽しみ②行き帰りの途中にお気に入りのお店がある

楽しみ③リラックスできる場所をみつける  など…

 

自らを動かせるような楽しみをひとつでもみつける！

やりがいや評価は、そんな日々の積み重ねの先に生まれるから。

---

他にも、『仕事が楽しくなるというのは、人に認められて嬉しいという意味でのやりがいから、自分の内面からわいてくる本当の意味でのやりがいに変わっていくということ』など名言の宝庫で、参考にできる内容ばかりでした。

私達は、ハッピーを提供するのが仕事です。

ハッピーを提供するためには、まずは自らがハッピーになることですが、ハッピーハッピーと念じていてもハッピーになれるわけではありません。

ハッピーをみつけていく。

その積み重ねでいつのまにかハッピーメーカーになれるんだな。と

当たり前のことですが、再認識致しました^^

今日も沢山笑って過ごせた！ハッピー