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水戸店
scrollable

尽きない関心

投稿日:2018/7/14

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photo:iku/coordi:kazuki
studio:mito

 

 

 

 

とにかく色んなものに興味を抱き、恐れることなくチャレンジしていく。

人としての力強さ、探究心に満ち溢れていた。

 

ユラユラ揺れる木馬にまたがり笑顔を見せたかと思えば、ばら撒かれた果物を黙々とカゴにしまい出す。シャボン玉を正座で鑑賞したかと思えば、果物のカゴとクマのぬいぐるみをかついで引越しをしだす。

 

柔らかい小さな手にしっかり握られたクマは、そんな天真爛漫な彼女に身を任すかのごとく、やれやれといった表情でこちらを見ていた。

 

 

 

 

2歳になる彼女は怖いもの知らずだった。若干カメラには緊張していたが(⌒-⌒;

差し出したおもちゃは一通りやってみる。触る、動く、笑う。

新しいものに出会い、彼女の人生はこの撮影を通して、広がりを見せているのではないかと思った。

カメラマンである私のアンテナがピンッとはった!

写真に残さなければと。

 

 

 

お持ち込みいただいた鮮やかな青のワンピース。

他の衣装は色のあるインテリアで撮影したこともあり、最後のこのシーンではインテリアとの統一感というよりは、彼女自身に目がいくようにしたかった。真っ白なインテリアの中で、鮮やかな青だけが浮き上がるように、小物も背景も邪魔して欲しくはなかった。

 

裸足で動き回るには少し冷たい床に布団を敷き、安心して過ごせる空間を準備した。安心できればより、彼女の心は解放されていくだろうと考えていた。

 

 

 

彼女の小さな世界にお邪魔した。

望遠レンズを使い、画角が狭い特徴を生かし小さな世界を表現。前ぼかしで奥行きと、彼女の世界にお邪魔した感を出した。窓際の文字の置物は、窓の木枠がただの線だけにならず、棚になっていることが伺える。空間のバランスを取る意味もあるが、被写体がどんな空間にいるのか写真をみる人によりイメージしてもらいやすい効果がある。

 

 

 

ぷくぷくお肌をより立体的に。

嬉しいことにお持ち込みの衣装は、幼児の体系が可愛く露出するデザインだった。逆光の光は横向きになることで、ほっぺたの立体感、ぷくぷくした腕に少し窪んだ肘までしっかり強調してくれた。ほっぺの赤さがわかることからも彼女が活発に動き回っていることが伺える。

 

 

 

クマが主役?

フレーミングの中心にクマを持ってくることで、クマから彼女への視線の誘導を狙っている。カメラ目線のクマの心情を想像しながら、彼女の強く握られた手、何かに関心を抱いて真剣に見つめる表情へとみる人の想像力を掻き立てる一枚にしたかった。

 

 

 

 

この後、彼女はまだまだ止まらない。

目線の先に新たな関心を見つけたからには、チャレンジし続けるだろう。

この写真は、彼女のこれからをも想像したくなる。

クマさん頑張れ。

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