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絵を描くということ

投稿日:2013/4/11

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子どもは本当に、凄い…

彼女は、撮影前、歯を出して笑ったり変な顔したりする凄く元気な子でした。
撮影に入ると彼女は、カメラを向けるだけで自分の決め顔をし、私が言ったどんなポーズにも応じ、腰を入たり首を曲げる事をしてくれ、私が「いいよ」と言うまでポーズをしてくれる撮影に真剣な子でした。
私は、彼女の撮影前の子どもらしい姿に魅力を感じていたので、どうしても彼女の自然体の写真を撮りたいと感じました。

そこで、ストーリー性のある写真にしたら、彼女の自然な姿の写真を撮れるのではないかと考えました。
考えたストーリーは、本を読んで疲れてソファーで寝てしまい、寝坊しちゃったと焦るのですが、日曜日で休みだった事に気がつき、2度寝をしてから何をしようか考えて、趣味の絵を描くことにした。というストーリーにしました。
私は、彼女に分かりやすく、あまり固定しすぎない撮影をするために、簡単な言葉のみで撮影をしました。
「寝て」とか「寝坊した~幼稚園遅刻する」とか「あっ今日日曜日だった」「もう少し寝ようかな」「日曜日だったから何しようかな」「絵描いて」などの言葉だけで彼女を動かしました。
この瞬間の写真は、このストーリー中の「絵を描く」というシーンの1枚です。

私はなぜ「絵を描く」ことにさせたのか?
いつから私は、絵に興味をもったのだろうか?
ヒントは私の人生の中にあったのだと思います。

始まりは、幼稚園の頃に母が捜してくれた、お絵かき教室に通った事から始まると思います。
最初は、母に言われて行っていたように感じます。
教室では、手で絵具を触り、服を汚しても怒られる事もなく、本当に自由に絵を描かせてもらう事が出来ました。小学1年生の時に初めて絵を描いて作品展で入賞し、皆に褒めてもらった事が自分は凄く嬉しかったように感じます。それから、絵を描く事がより楽しくなり、中学生の時は水泳部がメインでしたが、美術部も所属していました。そこで、今まで授業で使っていない画材を使わせてもらい、画材によって自分の表現出来る範囲がより広がり、そこでも自分は絵を描くということが面白いと感じました。
授業では、決められて画材、決められた物を描く際も自分が、他の人よりどれだけ上手く描くことが出来るかという、表現力の競争も楽しかったように感じます。

それが、私にとって絵が楽しいと、感じる事が出来ることでした。
私にとって絵とは、本当に自分が好きなように好きの物を描き表現出来る、自分に対して正直になれる手段であるように感じます。
だから、私は彼女にノートとペンを渡しました。

彼女自身を絵で表現している正直で自然体の姿を写真に残したかった。
「お絵かきして」と声をかけ、私のイメージでは、ハートやウサギなどの可愛い物を書くのかと思っていたのですが、彼女は、うんちの絵をかきました。
モデルのようにポーズの要求に応えつづけてくれた彼女に、撮影中に初めて「子供らしさ」を感じる事が出来たように感じます。

この写真は、絵を描いている途中なのですが、この後に、手足・目・口を描いて、最後に名前を付けて「うんちくん」と書いていました。
私は、うんちに顔を描くというのが、本来子どもが持っている自由な想像力の豊かさもあるように感じました。私は、改めて子どもがもつ想像力と集中力が凄いと感じることが出来る撮影になったように感じました。

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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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