私の実家は、もうすぐ創業１２０年を迎える。　

２代目の祖父はもっぱらお金の事より、研究やお付き合いの方が得意で、会社でのお金の流れを知り運用しその権限を持っていたのは

祖母の方であった。

祖母は「お金を使う人」であった。

ただ使うのではなく、人のために、世の中のために、経営のために、家族や親族のために、趣味のために、投資のために、

考えられるあらゆることのために常にお金を動かしていたように思う。

もちろん自分が生き、そして死んでからのためにもお金は残していた。

電話番号はそらで１００件ほどは覚えていたから、お金に限らず数字が好きだったのだとは思う。

お金があれば使い、使うのだがまたその分が不思議とまわりまわって戻ってきていたようだ。

祖母がいつも大きく心豊かに見えたのは　生き方とお金の使い方が一致していたからであったと思う。

そんな祖母とは似ても似つかない孫の私ではあるが、これからでも　祖母を見習っても遅くはないだろうか・・・。