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『 マラソン 』

投稿日:2021/8/20     更新日:2021/8/21

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photo : Masashi Kuroki|coordi : Kimiko Moriya

No.24 Life studio Shonan

 

 

結果なんて分かってる。

でも、結果が分かっているからこそ燃え上がるものがある。

 

 

いつからだろうか、諦めるという言葉を知ってしまったのは。

幼い頃の自分は「人間、諦めが肝心」なんて言葉は知らなかった。

今思えば、どこかで諦めて挑戦しなかった事、別の道に進んでしまった事、あったかもしれない。

立派な中年という世代になり、それは「諦めた」のではなく「選択した」という都合の良い解釈をして生きてきた部分は少なからず自分にはあると思います。

そんな「諦める」なんて言葉を持っていないであろう子供たちと毎日のように接して尚更それを感じたりします。

そんな言葉を知らないからこそ子供たちは「今」を楽しめるのです。

 

この写真はある部分の一枚ですが、この写真に至るまでには「きっかけ」があります。

それは、「毎年撮っているという写真」です。

その写真とは「パパと娘がおでこをくっつけているという写真」です。

その写真を単体で撮ることは当然可能です。

でもせっかくならその一枚を始まりとして、もしくは終わりとしてのストーリーを創る事も私たちの役割だと思います。

なぜならそうすることで、家族である全ての人が参加して、私たちもご家族と一緒に同じ景色を観れる、そこに繋がると思っているからです。

いわば、それはマラソンのようなもので、共に走り、みんなで一緒の景色を観ながら今を楽しむ。

マラソンと言っても一等、二等を決めるわけではないのでジョギングという方が適切かも知れませんが、まぁそんな感じでしょうか。

だからこそ家族と一緒にマラソンをするためにその「きっかけ」を膨らませることが必要でありそれが何より楽しいことです。

 

各々に一つの道を卓越した家族の中に生まれ育っている彼女にはたくさんのユーモアが備わっていました。

その彼女のユーモアという魅力を最大限引き出そうと思っていると自然と私たちはご家族と一緒にマラソンをしていました。

 

 

結果なんて分かってる。

アスリートであるパパに腕相撲で勝てるわけがない。

でも、諦めるなんて言葉を知らないからこそ燃え上がるものがある。

それが子供たちを楽しませるきっかけです。

 

彼女が本気で力を出しながら楽しんでいる表情を見ている時、

諦めるという言葉を知ってしまった大人たちは一瞬その言葉を忘れていたことでしょう。

 

 

 

 

Written by Masashi Kuroki   Shonan

 

 

 

 

 

 

 

 

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