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『 生きている証 』

投稿日:2022/1/20     更新日:2022/1/20

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photo : Masashi Kuroki|coordi : Kimiko Moriya

No.24 Life studio Shonan

 

この二年ほどの間、全世界の人々が一度は必ず考えたであろう事がある。

それは、「」について。

 

 

私がもう少し若かった頃は、「ただ生きる」ということは簡単で、「夢を達成したり、順風満帆な人生を送ること」が難しいのだと思っていました。

ですが、世の中が一変した2020年のある時から「ただ生きる」ということが難しくなりました。

だから皆、必然的に考えることになったのです。

「命」のことを。

 

 

そんな事もあってか、記念日だけでなく、子供達とご家族の「今」を残しにお越しいただいているのも少なくありません。

変わったのはご家族の方だけではなく、私の写真への意識も変化してきた様に感じます。

具体的にと言われればそれは上手く言葉では表せませんが、強いて言うなら今まで以上に対面する子ども達、ご家族の「生きている様」を引き出そうとしている自分がいました。

そして彼の「生きている様」を引き出そうと思えば思うほど周りの陽は沈み、夕陽のような灯火が一つ灯っているだけでした。

 

 

地元の駅のすぐそばを流れる川。

お世辞にも綺麗だとは言えない川。

だけどその川に架けられた歩道橋を夕陽が照らすとその川は一変する。

 

歩道橋を照らしながら西の彼方に沈む夕陽。

その歩道橋の真ん中に立ち、陽の光を眩しそうに私を見つめる彼。

その目はとても力強く輝いていて「俺は今を生きているぞ」そう言われている気がした。

 

太陽は一つ。

これは変わらない事実。

今、彼が生きていること。

これも変わらない事実。

その事実を残すこと、それはまさに「生きている証」

共に今を生き抜いて一緒にこう言いたい。

 

こんな時代を「ただ生きれて」良かったと。

 

 

まもなく十歳になろうとしている彼も無意識の内に「命のこと」を考えていたのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

いや、やっぱりそんな事は考えていないのかもしれないな。

 

Written by Masashi Kuroki   Shonan

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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