既にお子さんが2人いるママ。

マタニティフォトに憧れて、撮りたいな〜と思っていたそうですが、お腹を出すのが恥ずかしかったり、気づいた時にはもう生まれていたり。

3人目にして初めてのマタニティフォトになりました。

これが最後になるだろうし…というママの言葉。

どんな瞬間もどんな記念も「今しかない」ですが、この言葉からママの勇気がひしひしと伝わり、私は一心不乱にカメラを構えていました。

 

 

撮影をするときに必ず考えることがあります。

それは、「どう撮られたいのか」ということです。

もちろんカメラマンとして、この家族をこう撮りたいな〜とイメージして撮影に挑みますが、それ以前に相手がどんな写真を望んでいるのかを考えています。

 

恥ずかしいので、カメラ目線は少なめ

家族写真を多めに残してほしい

 

そんな要望を汲みながら、いかにしてマタニティフォトということを伝えるか。

表情が見えなくても、家族全員が一つになって、生まれてくる赤ちゃんのことを想う場面。

カメラマンの私だけでなく、コーディネーターも一緒になってこの場を作りました。

 

膨らんだお腹を見せなくても、その場に赤ちゃんも一緒にいるんだ！とわかるエコー写真。その生命の力を借りて、この写真にも強い想いが込められたのではないかと思います。

 

 

 

photo & write : Kimiko Moriya

Coordinate :Shoko Yaguchi