撮影の時間には、いろんな"美しさ"があります。

 

笑顔の瞬間もあれば、真剣な眼差し

そして時には涙の瞬間も。

 

この日、七五三を迎えた3歳の女の子

 

お姉ちゃんは明るくて家族のムードメーカーで、

スタジオに笑い声を運んでくれるような存在

 

対して、主役の彼女は少し慎重で、初めての場所や人に

じっと様子を伺うようなタイプでした。

 

撮影が始まってもなかなか笑顔がでなくて—

コーディネーターのごんちゃんも優しく声を掛けながら

少しずつ距離を縮めていきました。

 

けれど、やっぱり緊張が勝ってしまって

とうとう涙がぽろぽろ。

 

その時のママさんは、焦ることなく

ただ優しく見守ってくださって。

 

「この子の今を、そのまま大切にしてくれている」—

 

そんな空気を感じました。

 

その温かさに包まれるように、私たちも

"今この瞬間"をありのまま残したくなり

許可をいただいて、泣き顔のままの一枚を撮らせてもらいました。

 

小さな肩を震わせながら、懸命に頑張るその姿

頬を伝う涙のひとつひとつがとても綺麗で。

 

笑っている時とは違う、

心の奥から滲み出る"美しさ"を感じました。

 

「美しさ」って、形だけではなくて、

その人の"想い"や"頑張り"の中にある。

 

そう気づかせてくれた撮影でした。

 

 

photographer:Noripi-

coordinator:Gon-chan

 

 

-fin-