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豊川店
scrollable

衣装と写真と光が調和すること

投稿日:2023/2/10     更新日:2023/2/19

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窓の向こう側に、車が停まっていました。

映り込んでしまうなー、と思うけれど
ここの自然光が美しいことで撮影場所はここにします。

どうしても私は人間の種類的に、
写真を数値や図で分析する事が得意ではありません。
結果的に写真は感情的だと言われるものが多くなります。

衣装のことを考えている時間が幸せなので
写真も衣装が主体になって撮影箇所が決定する事が多いです。

光にもいろいろありますが
洋服にも、素材がいろいろあります。
とりわけ私は、「麻」が好きです。
豊川店にはものすごい量の麻の衣装があるのがそのためです。

麻は水に濡れると強くなる特性があります。
そして乾くのが早いです。
でもシワがつきやすいです。
衣装にはあまり適さないかもしれませんね…。

だけど独特の風合いがあるのです。

光も同じですね。

同じナチュラルライトでも
朝の光、昼の光、夕方の光が違います。
色温度と呼ばれるようなものや、
差し込む方向も違います。

これもまた、私は朝が好きなんです。
この朝の光の風合いは、元気が湧いてくるフレッシュな色だからいいですね。

彼は、ナチュラルライトで
ナチュラルカラーのワントーンコーディネートで現れました。
中性的な柔らかな雰囲気を纏って。
朝の光に包まれて、麻のハンチングをおさえています。

その向こう側になにもなかったらこの写真を私は選ばなかったなと結果的に思いました。

全て計算して配置しなさい

そう新入社員に教えていますが
最後写真を見返す上で、
ああ!そうか、これがあるからさらに良かったんだな!
そう気付く写真でした。

なぜこの写り込みがいいのか。

だってこれがなかったらただのボヤーっとした優しい写真でした。
私は優しい写真が良かったから、意図として良かったのです。
けれど最後によーく考えていて
あ、そうか、この写り込んだ車の色とホイールの色が
バランスよく写真を引き締めているなと判明したのです。

彼は優しく中性的な雰囲気でした。

しかし、その中に、彼は秘めた強さがある男の子だったのですね。

 

mari

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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