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【殿堂入り021】Takada Family(Kuroki Reiri)

投稿日:2018/7/20

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Butterfly06 ouri&yuumi


ここ数年、いつものことなのですが。
夏が終わり、秋の始まりを告げる時期にyuumiの止まらない笑い声を聴き、
冷たい風が吹き始め、冬の準備を始める頃にouriのバリエーション豊かな変顔を眺めています。

と、まぁ、こんな冒頭から美しい関係の話までたどり着けるのでしょうか?笑
ひとまずやってみましょう。何しろ彼らも、私にとってとても大切なひとたちですから。

高田familyは、ライフスタジオ初期からの顧客です。ouriが生まれたのは、2008年。初めてライフスタジオに来てくださったのは1歳の頃で、当時は私はまだ入社していませんでした。彼が3歳の七五三撮影の時に、私は初めて彼と出会うことになります。

浦安店での、初めての出会いは、それはもう順調な撮影でした。私は研修期間が終わったくらいの時期で、アシスタントとして撮影に入りました。3歳での男の子の七五三撮影自体、ひょっとしたらその時が初めてだったかも知れません。得てして大変になりがちだという、『3歳の男の子の七五三』。先輩たちにその壮絶エピソードを聞かされながら、ビクビクして撮影に入りました。しかし、私の目の前の小さな男の子は、最初から最後まで、ニコニコでした。着物を着てもぐずることなく、当時の私の拙いアシスタントでもずーっとニコニコ。
撮影終了後は、先輩方に、
「3歳の男の子の七五三撮影がこんなもんだと思ったらダメだよ」
「今回、最上級に良い子なだけだからね?これ基準にすると大変なことになるよ」と念を押される程でした。笑
その、最上級に良い子な彼と、その先6年も毎年向き合うことになるなんて……その時は、思ってみてもいなかったけれど。


翌年、4歳になった彼の前に、カメラを持って立ちました。
その時、妹のyuumiは生後2ヶ月。とても小さく生まれたという彼の妹は、その時はまだ病院にいて、会うことはできませんでした。彼女と初めて会ったのは、その翌年の2013年。新横浜店に異動したばかりだった私は、彼女の撮影の為に浦安店に舞い戻りました。やんちゃでニコニコのouriの妹は、兄に反して鉄壁のポーカーフェイスで登場。笑ふざけまくるouriに向けられる、1歳のyuumiのクールな視線を今もよく覚えています。繊細で、環境の変化と知らない人に警戒心を剥き出しにしていた小さなyuumi。そんなyuumiも、後々ただのおふざけゲラ子ちゃんになるのだけど、それはまだもうちょっとだけ後のお話……。

当時のblogにこんなことが書いてありました。

『 「もう、ここで会えないと思うと、何だか寂しい」とママさんは言った。
「大丈夫です。来ます。予約が入ったらまたここに来ます」と私は答えた。
私のその約束は無責任だろうか。
(中略)
約束は、果たそう。
来年、自分がどんな状況であっても。きっと、この家族を撮影するんだ。
カメラマンとしての至上命題。
いままでも、これからも、家族の記憶として残せる写真を撮っていきたい。』

あの時は、自分にとっては青天の霹靂のように色んなことが起こっていて、人事の異動や2013年体制、論文といった新しい事業の始まりに併せて、何だか先が見通せないような、来年自分がどうなっているのかもわからないような、(自分的には)不安定な状況でした。
約束をすることに対して、それを果たせないかも知れない、という思いがなかった訳ではないのです。それでも、それを果たそうとするのは他ならぬ自分自身なのだから、約束をしようと、思いました。
来年、自分がどんな状況であっても、このひとたちを撮影しよう。それは、カメラマンとしての自分に、ライフスタジオで撮影をしていくという自分に、1年後の約束という責任を負わせることでした。周りの状況に流される受動的な姿勢なら、そりゃあ約束も反故にしてしまうかも知れない。でも、この約束を道標に、自分から1年後に向けて動けば良い。決めて、動くのは、自分だから。多分、この辺りから、少し自分の意識は変わってきたのだと思います。撮って欲しい、と言われることに、カメラマンとしての一貫性を伴わせた責任を持って、受けるということ。その約束の為に、自らがそうしていくという主体を表すこと。高田familyには、そういう姿勢で向き合おうと思わせてもらいました。


2015年、yuumiの七五三撮影で、遂に彼女はその鉄壁の防御壁を崩しました。
その壁を突き崩したのは、大橋美里。とにかく警戒しまくりで、ずっとパパの手を握ったまま離れないyuumiにどれだけクールな視線を送られようとも、髪を振り乱して汗をかきながら走って転げて笑いまくっていたのがコーディネーターで一緒に入ってくれた大橋美里、みーちゃんでした。「いやぁ、yuumiちゃん手強いね!!!」と言いながら、それでも一蓮托生の覚悟は固めてくれていて、諦めずに働きかけ続けて、彼女の爆笑を遂に獲得した、あの湘南店での七五三撮影から、yuumiはほぼアウトオブコントロールなゲラ子ちゃんへと変貌を遂げました。みーちゃんが何もしていなくても、みーちゃんの姿を見るだけでゲラゲラ笑い転げるようになってしまったyuumiの姿に責任を感じたのか(?)それ以来、高田familyの撮影は私とみーちゃんで入るようになりました。

指名顧客、として繋がりの強いお客様は、何組かいます。
しかし、ペアで入ったコーディネーターと一緒に、その顧客に関わり続けることができるお客様は、多くはありません。カメラマンとコーディネーターが、どちらかのみにコミュニケーションを依存することなく、互いに同程度の熱量を持ってそのご家族との関係性を築いていくことできた、ということは、その撮影の思い出や、楽しさや、子どもたちの成長を喜び合ったりする、共有をする相手が増えるということです。高田familyの、ouriとyuumiの話をみーちゃんとして、みーちゃんの話を高田familyとすることができます。そしてきっと、私のいない場では、高田familyとみーちゃんが私の話をしていたりも、するのでしょう。(既に、きみどりカフェにも行ってくれているみたいだし)ひととひととの繋がりが拡大したことは、私にとってとても、とても嬉しいことでした。
大好きなひとたちを、大好きな仲間と迎え入れることができて、みんなで一緒に楽しみ合えるということは、自分のひとりよがりではない価値を作り出し、共有することができたということではないのかなと、思っています。
ゲラゲラ笑い転げてるyuumiと、隙あらば変顔を繰り出してくるouri。
全然まとまらないふたりをどうにか並べたのに、汗だくのみーちゃんが駆け戻って来る間にもうふたりとも膝から崩れ落ちて大爆笑してて、それをなんとかまとめようとあの手この手ですったもんだしながら撮り進めて、撮影は毎回運動会かお祭りかと言う程にてんやわんや。
やんちゃで、元気で、撮影はすっごく大変で、でもめちゃくちゃ楽しくて、
「また2ヶ月後に!」「また来年に!!」いつも、そう言って、次の再会に備えます。

毎回、全力投球。いつだって、フルスロットル。
そんな6年分の、年に2回の12回分。出会ってからの、900枚の写真たち。

なんて、膨大な、記憶の記録。







高田familyは、ouriとyuumiは、私にとって【約束が果たされていく関係】になりました。約束は、相互に信頼と関係性の継続の意思がなければ果たされないものです。そしてそれは、誠実にひとと向き合うことの表れでもあります。自分がどんな状況であっても、これまで蓄積された思い出の上で、また彼らと約束をします。また会おう、またいっしょに遊ぼう、また新しい写真を撮ろう。ちいさな、小さな約束のひとつひとつを、大切に果たして来ました。そうすることで、私は自分の道を自分で決めながら、その約束を道標に進みます。そして、その過程で、一緒に楽しんでくれるひとと価値を共有していく喜びを、知りました。高田familyと私の縁が、みーちゃんも含めた縁に拡大され、今はかおちゃんやなっちゃんにも拡がる縁になりました。そしてまた、みんなで約束をします。
「また会おう。次は……」


yuumiの笑い声と、ouriの変顔を見て、来年の約束を交わさなければ、年を越せない。
ここ数年の風物詩。それが、高田familyとの撮影です。
約束を果たす為に、私はまた、ここから前に進むことができるのです。


Butterfly06 〜ouri&yuumi / Takada family
 







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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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人を、人生を写しています。

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