店舗フォトジェニック集
Photogenic
Ah-Uh-
投稿日:2025/10/31
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                                                                                                        この写真を撮るときに使ったのが、遠くのものを大きく撮る望遠レンズです。このレンズで撮ると、背景がグッと近くに寄って、平らになったように見えます。この「圧縮効果」を使うことで、背景をシンプルにし、主役である彼女が、写真の中で一番目立つように構造的に配置しました。
最も重要なのが「光の設計」です。
モデルの後ろからは、とても強いLEDライトで光を当てています。これは、彼女の体の輪郭をキラキラと光らせるための光です。この光のおかげで、彼女が背景からパッと浮かび上がり、写真に立体感が生まれています。そして髪の毛に強い光がかすることでアクセントにもなります。
さらに、この強い光がカメラのレンズを通るときに、まるで虹のようなカラフルな「フレア」が、偶然ではなく意図的に現れるようにしました。意図して入れる、それだけでおしゃれ魔法な感じです。
また、顔には、大きなライトボックスという装置で、柔らかい光を当てました。この光は、彼女の瞳の中に小さな「キャッチライト」を映し出しています。これにより、彼女の目が知的な輝きを放ち、見る人へ語りかけてくるような印象を与えています。
さて、この写真の雰囲気は、とてもしっとりとして、まるで時間が止まったかのようですが、実はモデルさん本人には、この写真とは真逆の魅力があります。
彼女は撮影中、ずっと明るく笑って、私たちスタッフともとにかくよくおしゃべりをしてくれる、元気いっぱいのムードメーカーでした。その元気で、時には「オテンバさん」といった表現がぴったりくるような、イタズラっぽい一面も見せてくれるのです。
しかし、この一枚を撮影した瞬間は、厳かな着物撮影を終えてドレスに着替え、ふと力が抜けた、心からのリラックス状態でした。声掛けも「あーって言って、次にいーって言って!今度はうーって言ってほしいなあ」と言っただけで、このうーのタイミングが個人的にはかなり好きでした。いつもの明るくオテンバな面が隠れ、一瞬の静けさの中に、内面の美しいが浮かび上がったのです。
この「にぎやかさとしっとり感」の大きなギャップこそが、彼女の人間的な可愛らしさを何倍にも増幅させています。口元に浮かぶわずかな微笑みは、飾らない無邪気さと、彼女が持つ温かい心を感じさせる、最高の瞬間です。
この写真は、技術的な美しさだけでなく、一人の人間が持つ多面的な魅力を、光と構図で切り取ったものです。私が考える「美しい」はこれです。
Photo by chiba
Coordinated by okada
Written by chiba
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