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『 あの日の空間 』

2020/9/20

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photo : Masashi Kuroki|coordi : Shoko Yaguchi

No.24 Life studio Shonan

 

 

「思い出は毎日残せる」と、私はふと思った。

 

 

子供の頃、正月に家族でじいちゃん家に行く。

そこで毎年当たり前のように親戚で集まって寿司を食べて大人達はビールを飲んでいた。

子供だった自分は従妹達とおままごとをしたりして遊んでいた。

部屋の隅に置かれたテレビから流れる箱根駅伝を横目にその空間は笑い声で満たされていた。

そんな遠い昔の記憶は今でも思い出として頭にうっすらと残っています。

 

それから時が経ち、みんなの笑い声で満たされていたあの空間に集まる事も無くなった。

 

そして現在、まるでそんな親戚達が集まっているかの様な空間を提供し、皆さんの記憶を思い出として残せるように日々カメラを持っています。

 

撮影前、カメラの調整で真っ白い壁に向かってシャッターを切ります。

当然そこには真っ白いだけで何も写りません。

カメラの前に皆さんがいてくれないと何も始まりません。

そこに皆さんが来てくれることでそれぞれの記念日を写し出す事が出来ます。

しかしながら、ここからは言葉でどこまで伝わるかは分かりませんが、私は記念日の写真と思い出になる写真とは異なると思っています。

勿論、その二つが共存することは撮影者として目指すことでありそれがご家族の求めるものです。

でも、あの日の笑い声で満たされていた空間の思い出は写真館を訪れて撮るそれとは少々異なります。

ただ正月に集まってみんなで笑っていた時のようなあの空間あの空気。

スタジオを出てその後家族のみんなで遊びに行った場所、食べたご飯。

写真を見ればあの日あの時のエピソードがみんなの思い出として頭に浮かぶ。

そんな思い出として残る写真を残していきたい。

 

とある撮影から毎年撮らせていただいているご家族。

もう自分としてはまるで親戚のように思わせてもらっているご家族です。

今年は次男の七五三でした。

言わずもがな笑顔と笑い声で満たされているご家族ですが、目の前で起きている光景を目にし私は「あの日の空間」に浸っているようでした。

私たちに大事なことは、そこに人が立つのを待つ事ではなく、そこで思い出を作らせるようにする事。

 

 

 

基本、写真館は様々な記念日の撮影をしにお越しいただいています。

でも記念日じゃなくてもいい。

楽しいことがあったら撮りに来たっていい。

逆に嫌なことがあったらそれを思い出として残したっていい。

残そうと思えば思い出は毎日いつでも残す事が出来る。

そういう空間を提供出来る、そんな人間たちでありたいと思っています。

 

みんなの中に必ずある「あの日の空間」のようにこの写真館を使ってもらえれば私たちは大変嬉しく思います。

 

 

Written by Masashi Kuroki   Shonan

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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