PhotogenicFujimino

ひも靴

投稿日:2021/12/19     更新日:2021/12/20

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STUDIO FUJIMINO

Coordi Kii

Photo/Write MARUYAMA


 

今だけではなく、未来でも語れる一枚を。

 

 

「写真にすると、より成長を感じる。」そんな言葉を、写真を見た後よく耳にします。
そんな時、私の撮った写真もいつかは必ず過去となり、こんな時もあったよね…と語ってくれるのだろうか?それなら、その写真の中にも、より具体的なストーリーを作り、形として残したいと思いました。

例えば、ライフスタジオでは赤ちゃんのお着替え写真を撮影したりします。
それは、今は当たり前に手伝っている「お着替え」と言うものが成長するにつれて、ひとりでできるようになります。だからこそ「今」しかない姿、その瞬間を残したい。とカメラマンは思うのではないでしょうか。

今回、私は「ひも靴」に注目しました。
私が子どもの時は、ひも靴と言えば少し大人になった人が履ける靴だと思っていました。

スタジオで何気なく衣装の小物として、ひも靴を渡す事があります。
そんな時、親御さんに結んでもらう光景をみてこの瞬間なんだかいいなぁ…と思いました。


ある日、1組みのご家族と2年ぶりに再会しました。
当時、3歳だった彼は、もうすぐ6歳に。そしてお兄ちゃんになっていました。
妹を可愛がるそんな彼の姿を見て、成長を感じました。しかし、まだまだ甘えん坊で、懐っこい彼は、私の手を握りこっちで遊ぼう!と声を掛けてくれます。
そんな、お兄ちゃんだけれど、甘えん坊な一面を写真として残したい。と思いました。
そこで、ピンと来たのが「ひも靴」でした。

 

ひも靴を履く彼=お兄ちゃんになった彼の姿


その、ひも靴をママに履かせてもらう=まだまだ甘えん坊な彼の姿


この2面を1枚の写真として形に残したかったのです。

ひも靴を履かせてもらって、嬉しそうにママを見つめる彼。
玄関には、そんな二人を待つ、妹とパパの姿。

ひもを結べたら、みんなでどこに出かけよう。

朝日がまぶしく差し込む、ふじみ野店の玄関。そこで広がる、このご家族だけのストーリー。

いつかこの写真を見返した時、もう1人でひも靴、履けるようになったね。と懐かしく思い出しながら見て頂けたら嬉しいです。

 

今を写す写真。

しかし、その写真は、未来へと繋がっているという事、

何気ない瞬間も、家族の思い出の一ページとなりますように。

 

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