家族とは、私が考えるに、なくてはならない存在だと思います。

歳を重ね、環境が変わることでたくさんの人間関係は生まれますが、家族は変わらず、何があっても切れることのない、関係が家族ではないでしょうか。

しかし、あくまでも私が思う家族であって、家庭によって家族の捉え方、在り方は違うと思います。一概にこれが正しいというものはなく、これから自分が家庭を築く上で今まで、自分が育ってきた環境や見てきた環境が軸とするものは多少なりともあると思います。

 

日々、撮影に入りながら、原本データの中に家族との写真が含まれます。

ライフスタジオで撮影を行う家族写真のイメージは、裸足での撮影を基本とし、自然な表情、自然な形でどこかアットホームな雰囲気を醸し出す、写真が多いと思います。

そんな“自然”が意味する形を最大限に表現したところに、その家族のいつも通りの自然な姿が垣間見えるのだと思います。

また、裸足での撮影に一気に堅苦しさをなくし、床にあぐらや横座りで座ることで、そもそもの家族写真がもつイメージというものを覆しています。

 

今回、撮影した家族写真はお子様の自由奔放な姿が、自然な形を生み出し、表情までも自然になる家族ショットでした。

そんな自由な姿に、形を作ろうとすると、表情や形に違和感を覚えたのかもしれません。

あくまでも、今回での撮影では、“自由は自由なままに”を、そのまま撮影したことで生まれた表情と家族写真としての形であったと思います。

 

家族が作りだす表情には私たち、カメラマン・アシスタントにも敵わないものがあります。

しかし、その瞬間を切り取るのが、私たちにできることです。

そのような素敵な瞬間瞬間に携わり、たくさんの家族としてのかたちに触れながら、日々感じるものがあることがとても喜びになります。

また、そんな中で、変わらないのはそこにお互いがお互いを思う大切さが存在していることではないでしょうか。

 

今回、家族写真を撮影するにあたって、家族の形について考えさせられた瞬間でした。

私にとって、家族とは…

改めて、見つめなおしていきたいものです。