PhotogenicKokubunji

精一杯の自己主張

2018/10/19

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ライフスタジオのHPのbabyギャラリーにこんな言葉が書いてあります。

「今しかないこの表情、この仕草、この瞬間の記録。」

 

babyのときにしかない表情、仕草、瞬間はどんなものがあるでしょうか?

とびっきりの笑顔や寝顔、ムチムチの肌や小さい手足。

どれを挙げても赤ちゃんらしく、可愛らしい瞬間だと思います。

 

そして泣き顔もまた、babyらしさの一つだと私は思います。

言葉を話せない赤ちゃんにとって、泣くことは精一杯の自己主張です。

泣き方も人それぞれです。大声で泣く子もいれば、シクシクと泣く子・突っ伏して泣く

子も居ます。言葉として伝えることが出来ない赤ちゃんは泣くことで自分の意志を伝えるのです。

 

この写真では、そんな赤ちゃんの精一杯の自己主張である「涙」に焦点を当てました。

 

この写真を撮影した時にふっと入社したての時の頃のことを思い出しました。

入社当時、私は赤ちゃんの撮影でアシスタントに入るのが苦手でした。

コミュニケーションの取れない赤ちゃんに対して、どう接していいのか分からず、こちらのアクションによって赤ちゃんを泣かしてしまうことを恐れていたからです。

また、男性であるとことにも少し引け目を感じていました。赤ちゃんにしてみれば体も大きいし怖いだろうな~と内心では思っていました。

 

当時の私はそんな気持ちを抱きつつ

先輩のアシスタントを真似するようにアシスタントに入りましたが、赤ちゃんは一向に笑ってくれず、逆に泣かしてしまうことがほとんどでした。今思えば、それは私自身がそのような気持ちで接していることを見透かされていたのではないかと感じています。

 

 

当時は泣かせてしまうことを恐れていた私が、「涙」に焦点を当てながら、文章を書いているのが不思議な気持ちですが、今ではその涙も今しかない愛おしい瞬間だと思えるようになりました。

赤ちゃんにとって今しかない精一杯の自己主張をカメラマンとして美しく残してあげる。

大きくなった彼女がいつかアルバムを見返したときに、この写真を見て、笑って昔の話をしてもらえるようなそんな写真を残せたらと思っています。

photo by mitsui

coordinator by nana

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