Photogenic
草加店
調和
投稿日:2018/7/20
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彼女に似合うのは少し大人びたデザインの淡いベージュの衣装。
端正な顔立ちに華美な装飾品は不要で、
切れ長の力ある目元が彼女の存在を際立たせます。
履くにはまだ大きいヒールの靴、
彼女を照らす照明は
小瓶の香水にも反射してゴールドに輝かせます。
今日はどんなアクセサリーにしようか。
お部屋に華やかさをプラスするドレッサーには
端々のデザインに拘ったチェアがお似合い。
ここは彼女だけの空間。
沢山のお気に入りに囲まれて、
まるで物語のヒロインになったような気分になれる。
女の子の特別な時間。
さて今日はどんな物語を始めようか。
私は現在写真教育に参加しています。
既にカメラマンとして撮影を行っている人もいれば、
これからカメラマンデビューを控えているメンバーも共に取り組んでいます。
現在の写真のレベルをワンランク上げる為、
それぞれ課題に取り組んでいます。
今回の課題はロケーションでした。
人が主役となるのは勿論ですが、
且つインテリアを活かして空間の説明がつく写真とする事。
光、インテリア、小物。
構成要素が増えるほど空間のイメージを作りやすくはなりますが、
ただ写すだけでは視点が散漫し、
被写体の存在が薄くなる可能性もあるのです。
最初に拘ったのは写しこむインテリア。
ここは草加店の中でも配置されている物が多く、整理の難しい場所とされています。
選んだのはドレッサーと装飾が施されたチェアの2つ。
これらでこの空間のイメージは十分に語れると考えたからです。
配置は全体のバランスを見ながら行います。
画角上部には白のカーテン、
次いでドレッサー、
そしてチェア。
メインの被写体には床に座ってもらい、
目の前にはヒール靴や香水等を配置しました。
上下そして左右にも無駄な空間を作らない事、
そしてそれぞれ前後させて配置をし
空間の広さ演出する事を意識しました。
以下はインテリアのみで撮影した写真です。
これは事前に撮影したものですが、
被写体が入った事で気づいたのはこのままの露出では人物の印象がイマイチであることでした。
露出を少しあげ背景を少し飛ばすことで曖昧になったインテリアのライン。
これにより見る箇所が減り被写体に視線が集中しやすくなります。
結果全体の雰囲気も明るくより幻想的な雰囲気を感じられるようになりました。
見慣れた空間といつもの撮影に疑問を持つ機会は
自分を変える重要なチャンスです。
Photo & Write by Ayako Kai
Coordinate by Lisa Arai
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