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所沢店
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伝わるように

投稿日:2021/1/31

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photo by Natsuko Takagawa

coordi by Hanyuko (Yoko Ishikawa)

 

撮影はいつだって1人じゃ出来ないな、と実感する最近です。

カメラマンがいて、コーディネーターがいて、目の前の子がいて、そのご家族がいて、

もっと言うとその他のスタッフもいて、初めて1枚の写真が生まれます。

 

この1枚もそうでした。

 

写真の彼女は、七五三の記念で来てくれた7歳の女の子でした。

ヘアメイク中にご挨拶すると、鏡越しに少し照れた感じでふふっと微笑んでくれました。

その笑顔がとても可愛くて、あどけないけど、大人っぽいような雰囲気にドキッとしました。

 

撮影が始まっても、私たちがふざけることに「違うよ〜」って笑ってくれたり、ふふふって流したり。笑

そんな様子が可愛くて、「可愛い〜」と言い続ける私たちに、その都度「ありがとうございます」と言いながら見守って下さるパパさんママさんの雰囲気があたたかく、私も何だかあたたかい気持ちになりました。


 

お着物もランドセル姿も終えた3シーン目の撮影は、ドレス姿でした。

彼女は目鼻立ちがハッキリしていて、大人っぽいお顔をしていたので、紫の花が合いそうだなと思い持ってもらっていました。

 

すると撮っている途中で、コーディネーターで入ってくれてたはにゅこが「そのお花で片目を隠してみて〜」と声かけをしてくれました。


 

片目を隠す、というのは、イメージカット的な要素を含んでいると思います。

おしゃべりをしながら笑顔や仕草中心の写真、というよりは、その子の顔や表情、雰囲気にフォーカスを当てた写真が生まれやすいと思います。

 

そしてそれには、その子の内面やお顔のパーツなど、よりその子に集中し、表現することが求められます。

ポーズに関してもその表現のひとつです。

 

はにゅこがしてくれた声かけは、そのポーズの誘導です。

実は、写真の女の子はとてもまつ毛が長く目力があり、彼女の魅力のひとつでした。

だからこそ、そんな目元が際立つポーズを誘導してくれたのかな、と思いました。

 

一緒に写真を作ろうとしてくれてる。

そんな心強さがありました。

そして、そんな風に一緒に作ろうとしてくれてるのだから、私ももっとこの子の魅力を写真に残さなきゃ。

そんな気持ちにもしてくれました。


 

まずははにゅこが声をかけてくれてたこともあるので、目の近くに花を持っていき、彼女の綺麗な瞳を写そうとします。

そして撮りながら、次は彼女の何を残そうかなと考えます。


 

私は彼女のふんわり柔らかい雰囲気が好きでした。

そして、習い事してるの?という問いに対して「何もしてない。こないだフラダンスの体験に行ったんだけど、そんなに楽しくなかった(笑)」と答えてくれた所も、笑

柔らかさとのギャップがあって大好きでした。


 

まず、柔らかい雰囲気を表現するために、黄色い前ぼけを入れて、前ぼけ・被写体・奥の花の層を作る事で厚みが出てあたたかい印象に繋がります。

 

表情は微笑むのではなく、ただ優しくめをつむってもらうことで、きりっとした表情にも見え彼女の芯が表れているようにも思います。

 

そしてフレーミングは持ってるお花から花冠までがギリギリ写ることを意識し、望遠で奥の花と彼女をぐっと近づけました。

そうすることで、花畑でお花の匂いをかいでいる女の子を演出しています。

ドレスを着て、髪の毛を巻いて、すっかりお姫様になった彼女の可愛いをしっかり残すために。



 

彼女のどこを魅力に思ったかは、たぶん誰と撮影に入ってもぶれなかったとは思います。

でも、今回はにゅこと入って、はにゅこがしてくれた声かけによって、その魅力をどう残すかの考えを引き出すきっかけをもらったように思います。

 

目の前にいる子の魅力を、私の中だけではなく写真を見てくれたすべての人に伝えられるように、一緒に入ってくれた人と分かち合えるように、

今後もっと写真と人と向き合っていきたいと思います。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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