店舗フォトジェニック集
Photogenic
SUMMER
投稿日:2025/7/26
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季節に合わせ、夏らしい光を表現してみました。
一見自然光の比率が強そうに見えますが、実は自然光は
ほんの少しの補助光程度で、主な光源はLEDトップライトです。
光の口径は小さく、距離も被写体から離れています。
そうすると通常は被写体の顔に硬く当たりそうですが
光源の場所は被写体の斜め後ろ上部からになっている為
後頭部にあたりながら、逆光を作り、顔周りのレースも
ディフューザーの役割を兼ね、柔らかい降ってくるような
光となりました。
撮影条件はこんな感じです。
では、被写体について。
シャッターを切る瞬間って、フォトグラファー自身の
感情や思いはどうでしょう。
「光源の位置・光の強さ・人物に対しての方向・
その光がイメージに合っているか・ポージング・表情・構図
コーディネート・インテリアとのマッチング・被写体との呼吸・・・」
このひとつとしておろそかにはできないこれらの諸条件の
全てが一瞬のうちに頭の中で合致した瞬間に、
自動的に指がシャッターを押すという
その行為に他ならないと思っています。
ストーリー云々はその瞬間おそらく考えてはおらず、
逆に「無」かもしれません。
はじめに 「こんにちは」、と挨拶をし会話を交わす最初の過程で
彼女の中にある聡明さ、可憐さ、透明感は
頭の中にインプットされたと思いだされます。
あとは対峙しながら撮影の瞬間の為の、上に書いた諸条件が
満たされ、「今だ」という無意識が指に連動される
それだけとしか言えないのですが、
一つだけ言えることは
役者が役を演じるように、
カメラマンは被写体と同化するくらいの集中と
同時に全てに目を利かせる客観性をもって向き合い
結果シャッターを押す瞬間が訪れるのではないのでしょうか・・
かわす言葉も同等で楽しく、
吸い込まれそうになってシャッターを押さざるを得ない
という状況だったという、カメラマンをしていてよかったと
しみじみ思える時間だったのでした。
「集中」と「客観性」この真逆の2つの条件を持って
一瞬にかける写真って本当に面白い。
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