私は抽象的な写真が好きです。

儚く、可憐で、美しい。

見る人、見る人ががそう思う写真だからです。

 

自分の中で抽象的な写真を撮る際に考えてることが一つあります。

それは顔を見せないことです。

そうする事により見る側の想像で写真のメッセージ性が変わります。

顔をどのくらい隠すのか、透過性、どの位置を隠すのか。

すべてが変わります。

 

今回の写真は画面の中央に、背中をこちらに向けた女性が写っています。

彼女は背中に大きな開きのあるピンクのドレスを着ており、両手を背中の後ろに回して、ピンク色のガーベラ持っています。

背中が空いている箇所にガーベラを持ってくることにより、見る側の視線誘導を促し被写体と花というちょうどいいバランスをつくりました。
 

写真全体にピンクがかったやわらかなぼかしや光の効果があり、カーテンを使い顔を隠し抽象的な印象を与えています。
 

被写体は中央に配置され、周囲はふんわりとしたピンクのカーテンと鏡で囲い込んでいます。

これはこのインテリアの効果がロマンチックや繊細なというイメージがあります。

その為のポージング、その為の体の向き、光、衣装それらをつかい抽象的な写真を撮影しました。

 

Photo by nihei
Coordinated by nonoka
Written by nihei