店舗フォトジェニック集
Photogenic
Monochrome
投稿日:2025/11/7
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@Life Studio Yokohama Aoba
Photo Takuma Oto
Coordi Momone Suwa
モノクロの写真を撮影するには理由が必要です。
写真にとって色はかなり重要な情報で、色をなくすことはかなりリスクになります。
撮影した写真をモノクロにすることは簡単ですが、ただ色をなくしただけだと良くない写真になります。
カメラマンとして、モノクロという選択肢を引き出しに持っていますが、モノクロを使用して被写体の美しさを最大限に引き出すことはなかなか難しいなと感じています。
敢えて色彩という大事な情報をなくして撮影した写真を分析していこうと思います。
今回の写真は、ギターを弾く少年の写真。
彼は14歳。とっても素直でいろいろなことをはなしてくれました。
音楽が好きな彼は半年ほど前からギターを始めたそうで、スタジオに到着してから暇があればギターを触っていました。
ジャケ写っぽく!とお話が出てたので撮影する場所はベッドに決定。
座る位置を指示して、あとは自由に弾いてもらい、彼がギターに集中するのを待ちました。
構図は3分割構図。水平垂直を意識します。
画面の下を開ける事で彼との距離感を表現し、彼の世界を遠くから覗いているような雰囲気にしました。
また、絞りを開放にして、望遠レンズを使用することで、前景のものを大きくぼかすことによって、写真に奥行きが生まれ、柔らかさと距離感を同時に生み出しています。
色情報をなくすことで、彼の表情や仕草、その瞬間の空気感により集中できるようになりました。そして、木のギターが持つぬくもりや質感、光の美しさをモノクロの諧調表現で強調することができました。
モノクロとして意味のある写真になったのではないかと思います。
改めてライフスタジオの撮影は、そしてライフスタジオのカメラマンはやりがいのある、楽しいことだと思います。
人の美しさを表現するには、その人を知らないといけない。
その人を知って、自分なりに解釈をして、自分の引き出しの技術とマッチングさせる。
そこがとても難しくもあり、ライフスタジオでカメラを握る真骨頂なのだと思います。
これからも人の美しさを探し続けていきます。
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