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[News Zio-4-]我らが前畑美千代先生!ーinterviewー
投稿日:2017/5/3
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2012年2月、ライフスタジオの「本社」が始まりました。
「本社」という名前で直営店と一緒に本社らしく活動をすると宣言した時期です。本社と現場の 距離を無くし、共有と共感に基づいたコミュニケーションを始めました。李社長が直接店舗に入り撮影をし、ライフスタジオ全体の撮影者が循環勤務をしてにぎやかになりました。これが今の越谷店と本社の始まりです。
新入社員も大いに採用されました。コーディネート、撮影者、店長…位置に関係なく活発な動きがありました。
そんなか、輝いていた一人がいました。
新人の様で新人ではない人でした。
目標は自分が求めていた「専門職」に勤めることであり、そのため関連のあるライフスタジオに入社することになりました。韓国人として、日本人と結婚し、格好いい息子さんがいます。転職をするには少し気になる年齢ですが、ライフスタジオがいう「ご飯の文化」とは何かを良く理解している人でした。着付けという役割を担っていますが、私とあなたの仕事に線引きをしないで撮影に積極的に入り時にはアシスタントを、時にはモニターをしてくれるなどライフスタジオの撮影システムを分離しないで自分の仕事を広げてくれました。
社長と一緒にした写真教育では、人の目を気にしないで自分の主観を明確に表しました。多数が良いと言う写真だからといって手を上げることはありません。「自分が気に入った写真が良い写真だ!」と積極的に手を上げました。いつの間にか、どんどん写真を見る水準が高くなり、適当な写真には手を上げなくなりました。写真には説明が必要だと言いながら、写真に対する解釈や分析に重きをおいて良い写真を評価しました。
彼女は感情豊かです。
顧客とモニターする時間を楽しみ、一緒に共感し、共に涙を流しました。ある日は顧客が泣かないのにも関わらず涙を流します。自分の感情にとても充実しています。そして自分が感じた感動について顧客に説明します。その話を聞いたお客さんもうなずけながら一緒に涙を流します。ついにはスタッフまでもが泣き出します。彼女は人を同化させる力を持っています。
そして、自己主張がはっきりしています。
だから商品を説明すると多くの顧客が納得します。一緒に働いているスタッフから拍手をもらうほどプロ意識を持っています。彼女はもじもじなんかしません。自負心と自身感も彼女の魅力です。
最後に彼女は誠実です。
ライフスタジオを信じて、自分を愛する人を信用します。ライフスタジオで出会った関係を疎かにしないため一人一人との縁を大事に、自分が任せた役割と仕事に責任を持って取り組んでいます。それは真正性から来る誠実さであり、変化・発展する自分を失わないため自らの約束です。
それが、前畑さんです。

Q. 近状報告を聞きたいんですが、最近はどんな一日を過ごしていますか?
> お陰様で本当に多忙な毎日を過ごしています。今は週5日働いていて、一日5件の撮影に入っています。自由が丘店で2日、青山店で1日、草加店で2日働いています。
Q. 埼玉から東京へと活動の領域を広めましたが、好い事反対に悪いことはなんでしょうか?
> 良いところ、悪いところというよりは…やはり店舗ごとに内部文化があるので、自分から客観的に思うのはある店舗はすごくリラックス出来ますし、ある店舗はすごく緊張してしまうこともあります。私が感じるぐらいだからお客さんにもその雰囲気は伝わるのではないかと思います。例えはリピーターのお客様がいらっしゃるとして、リラックスしている店舗は「また来てくれたんですね!うれしい~。今日は何して遊びましょうか。前回はどんな写真が良かったんですか?」など気軽に会話出来る雰囲気を作ってくれますが、緊張する店舗だと「ご来店ありがとうございます。前回と背景が被ると思いますが、よろしいでしょうか。ランドセルの写真は何枚必要ですか。」など決まったことしが言わないのでお客さんも自分の話を言いづらくなるのではないかと思います。結局店舗にいるスタッフ一人ひとりの雰囲気が集まって店舗の空気、内部文化を作っているのだと感じます。
Q. 2012年ライフスタジオと初めて出会ってから5年が経った今、自分にはどんな変化がありましたか?
> 一番大きく変わったことは、「人間との関係をもっと大事にするようになった」ことです。以前は「また、ご飯でも行こうね」と聞き流していた軽い言葉も今では聞き逃さないようにしています。お客さんとも、スタッフともより親密なっているような感じです。
Q. 具体的なエピソードはありますか?
> 大したことではありませんが、一緒に働いているみんなのためにキンパ(韓国ののり巻き)やチヂミを作ったり、お客さんとラインで繋がったり、個人的に会ったり家にまで招いたり…日常過ぎますけど溶け込んでいる関係が出来ているように思います。
Q. 誰もがそう言う「変化・発展」を求めてはいますが、その方法が分からず中々身動きが取れないことも多々有ります。前畑さん自身を動かす原動力、一番の価値をおいていることがあったら、皆さんに紹介して下さい。
> 毎日5件。決まった時間にお客さんはいらっしゃるし、自分が何かをしなくても仕事はどんどん舞い込んでくる。するとやはり若干マンネリする時もあります。
2012年、越谷店で働いていた時のことです。具合の悪そうなおばあちゃんが着付けをされるということで自分は隣でその様子を見ていました。話を聞くと自分が子育てをしていた時はお家が貧しく、どうにか七五三だけは着物を着せて晴れ姿で祝って挙げたいと思っていたそうです。お金をためてお参りの準備や着物の用意までされたんですが、その矢先にお家が火事で全て燃えてしまったそうです。もちろん着物にも水がかけられシミが残ってしまい、結局娘さんの七五三を祝うことが出来なかったそうです。そんな娘さんが結婚し孫娘が生まれました。今回は絶対に自分が着物を着せてあげたい、そう強く思っていたそうです。昔よりお金にも余裕ができたし、奇麗な着物を買って着付けまで自分の手でやる、と決めました。しかし、撮影の日の数ヶ月前にご自身のガンが見つかったそうです。痛みを感じることはもう手遅れで、撮影日の1週間前に大きな手術を受けた。この子だけは全体に自分の手で着物着せたい、けれど1週間前の手術の傷の痛みが酷く具合悪そうにしていた訳でした。必死に着付けをする姿をみて「大丈夫ですか」と伺ったところでこの話を聞きました。
自分に取っては決まった時間に毎日来るお客さんですが、その一人一人が七五三の撮影に対する想いや物語は全部違うんだなということが分かりました。それから自分を引き締めて、一人一人のお客さんに対して悔いが残らないようにしています。実は2〜3年前からこっそり「1+1プロジェクト」をやっています。七五三の主役の子意外の兄弟にも化粧をしてあげて、ヘアをやってあげて同じわくわくする気持ちを味わって欲しいということでやり始めましたが、お客さんもスタッフも喜んでくれてやりがいを感じています。
一人一人のお客さんの立場になって考えてみること、ですかね。大変ではありますが…(笑)
Q. 現在、世の中にはライフスタジオの様なスタジオがたくさん増えました。そんな中、ライフスタジオならではの差別性・または競争力とはなんでしょうか。ライフスタジオの愛する気持ちは十分分かりますが、なるべく客観的にお答えください。
>新規のお客さんでも、リピートのお客さんでも「なんでこちらの店舗を選んで下さったんですか」といつも訪ねています。やっぱりライフスタジオだから良い、というその声の中には「柔軟性」という言葉が隠れているのではないかと思います。
ライフスタジオの様なインテリアが素敵で衣装も揃えているお店がたくさん出来ましたが、実際行ってみると「ここは撮影場所なので入らないで下さい」とか「ビデオは良いけどカメラはダメです」とか「飲食はご縁料下さい」などNGなことがたくさんあったと口を揃って言います。それに対してライフスタジオは何でも良い。撮影中寝るだろうが、食べるだろうが、飲むだろうが…お客さんと状況の柔軟性を保っている所、そこがライフスタジオの良いところではないでしょうか。
Q. 最後に、若いスタッフ達に伝えたいメッセージがあったら、お願いします。
>学校とは違い、社会では一生懸命やったからと言って成果が出たり認められたりすることはあまり無く大変さを覚えていると思います。むしろ、良い仕事したと思ったらそれが裏目に出たりもします。私は凄く偉大な目標とか夢よりも今日、明日やるべきことが出来ているかがもっと大事だと思っています。スタッフのために美味しいご飯を作ろう、子供一人一人に笑顔を届けよう、お客さんと本当に仲いい友達になろうなど…そういった小さい目標が点になって続いた時に、遠くから見るといつの間にか気鋭な絵になっているのだと思います。
皆さん、そういうライフ人になって下さい。
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