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ライフスタジオ所沢店プロジェクトP.O.P

投稿日:2017/11/7

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〜写真を通して関係を作る〜


ライフスタジオの次の写真とは何かを見つけようという目標に向かって
関係を作りながら自分たちを取り巻く全ての構成要素を再設定していこう



P.O.P~For unseen you: Satsuki Kudo~
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write & photo by yoko

 

ライフスタジオ6年目。

出身は神奈川県横浜市。

大のベイスターズファン。

人に厳しく、自分にはもっと厳しく。

歴女で、哲学お姉さんで、猫が好きで、私と同じでブライダルの畑にいて、

写真業界の酸いも甘いも知っている。

 

東に病気の子供あれば行って看病してやり、西に疲れた母あれば行ってその稲の朿を負い

……と、雨にも負けずに例えたくなるほど後輩の私たちの面倒見がいい(いつもありがとうございます)。

 

 

今回のP.O.Pのモデルは工藤さん。

私は今回のテーマがどんなものでも絶対に取り上げたいと思っていたことがあった。それは、工藤さんの「女性」としての側面だ。

 

前に一度工藤さんと女子会をしたことがある。女子会と言っても当時所沢店には女子が2人しかいなかったのでタイマンだったが(タイマンという言い方も何か違う気がするが)。

その時の様子は以前ブログに書いているのでそちらを参照していただくとして、

https://www.lifestudio.jp/?run_id=staf_blog&bs=staff_blog&po_u_seq=132767&page_no=3&po_seq=147146

 

女子だけで1対1で話すというのはなんとも心地のよいもので、自然と普段の姿が出てくるものなのです。なんというか、「働く女」としての鉄の鎧が剥がれていく感覚。

そんなときに垣間見えた工藤さんの一面。そう、意外に「女子」!

仕事中のテキパキビシズシした姿とはまた違う、柔らかな、それでいてどこか不安も感じているような姿が見えた気がした。

 

 

今回京都で工藤さんのPOPを行う際に着物を着ることが決まった時に、私には工藤さんの中で2つの感情が揺れているように思えた。
 

「せっかくなのだから着物が着たい!」という気持ちと、「でも似合わなかったらどうしよう」という気持ちだ。
 

実際にも工藤さんはそのようなことを口に出していて、「似合わなかったら~」というのは彼女自身の経験によるものだという。

 

しかし彼女の不安を余所に私の中では着物撮影が決まった瞬間に「よっしゃ任せろ」という気持ちが渦巻いた。

なぜなら私は着物が大好き。特に振り袖、訪問着、色打ち掛けが好き。大人の着物大好き!

不安というならその不安を払拭して見せましょう。素敵に仕立ててみせましょう。

 

ということで始まりましたPOP。私のPOPは今回写真スタートではない。着物選びから試合は始まっている。

 

個人的に今回工藤さんには自分が選んだ着物以外を着てほしかった。彼女が思っている自分自身を表現し映すのではなく、私たちが思う彼女を彼女に見てほしかったからだ。

 

 

着物選びの際、彼女がしきりに口にしたのは「青がいい。青が好き。」という言葉。

 

ぶっちゃけ、いやもうほんとぶっちゃけ即却下でした。

 

なぜなら、工藤さんが自分で似合うと思っていたり、今までも身につけてきたものを今回身につけても何の意味もないからだ。彼女の、自分自身に対する固定観念を私はぶち壊したかった。

 

違うよ工藤さん!青じゃない、青じゃないよ!!と思いつつ、吟味。

男性陣にも意見を聞きつつ(volvoさんにもこだわりがありそうででも譲りたくなくて内心歯を食いしばってました)、お店のお姉さんとも言葉を戦わせつつ(絶対誘導されたくなかった)、着物は芥子色のものに決定。

 

柄は黒い線が全体に入りその中に少量の青い花があしらってある。

 

 

そして、帯は「青」だ。


 

 

芥子色に映える「青」。工藤さんのこだわり、譲れない気持ちが表現できた組み合わせになったのではないか。

そして私の譲れなかったこだわり。半襟と、太鼓結び。

半襟は絶対入れたかった。柄に合わせた黒基調。渋めの柄にして色は締める。

帯は太鼓結びにして大人の女性、1人の女性ということを象徴したかった。

 

着物で私たちの思う工藤さん、帯に彼女の思う工藤さん、半襟で仕事中の彼女を表現し、帯で女性としての彼女を表現する。

 

ここで私のPOPが三分の一が達成された。守屋大満足。

 

 

だがしかしまだ三分の一。次が最大関門だった。髪型だ。

 

京都に行く前も工藤さんがずっと言っていた言葉。

 

 

「前髪はぜったい両側に垂らす。」

 

 

違う!違うよ工藤さん!触覚は垂らすべきじゃない!せっかくのお着物なのだから顔は全面的に出していこう!?

なにより、工藤さん自信が思うコンプレックスを隠す為にそれを選ぶなら、なおさら今回は絶対やらせたくないよ!!という守屋の心の叫び。

 

さてこの問題をどう解決するか。

工藤さんのヘアメイク中に店内の髪飾りを吟味するふりをしながら悶々と悩んでいるとヘアメイクのお姉さんが工藤さんに前髪をどうするか聞きはじめていた。

そのときだった。

 

「ようちゃん、前髪どう思う?」

 

相談してくれた…!!そのときの私の嬉しさといったら、もう。

 

横に流しましょう、と食い気味に提案。絶対その方がかわいいと思ったし、似合うと思った。

実際にとても似合っていた。

相談してくれたこと、受け入れてくれたこと、満足してくれたこと、すべてが嬉しかった。


 

 

ここまでで三分の二が終了。守屋再び大満足。

 

 

そして最後の三分の一。撮影だ。

 

正直私の中で今回撮影は後付けだった。書きたいことと表現したいことが先行していた。

 

現地に到着し撮影順を待ちながらロケハン。そこで見つけたのが八坂庚申堂というなんともカラフルな神社。色に重きをおいて考え進めてきた今回のPOP、このカラフルな中で工藤さんを撮りたいと思った。


 

 

撮影は後付けと言ったが、「作り笑顔は撮らない」ということだけは決めていた。

 

工藤さんは撮られるのがうまい。カメラが向けられればポージングをし、視線を求められれば笑顔を向ける。それもとびっきりの「作り笑顔」だ。決め顔と言ってもいいかもしれない。女性にはよくある事だと思う。でも撮りたくなかった。ここまで来て工藤さんの「殻」を撮りたくなかった。

 

 

 

結局今回私は「着物」「京都」というステディウムを通して工藤さんに何を伝え、工藤さんの何を表現したかったのか。

 

 

工藤さんの好みや似合うと思っているものをあえて外し、彼女が自分から向けてくる表情は一切撮らなかった。

 

 

私の中での工藤さんの再発見ではなく、私が見る彼女の側面を彼女自身に体感してほしかった。

 

 

私が着物選びにこだわった理由。

私が笑顔を撮らなかった理由。

 

このつたない文章で、少しでも彼女に伝わったらいいと思う。



 

 

 

工藤さん、

 

今度は2人で着物着ましょうね!!!!!笑



 

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