●TED　動画で見る社会問題（4月）

TED１．　　担当：金　ケリー・マクゴニガル: ストレスと友達になる方法

http://digitalcast.jp/v/18693/　
人はみんなそれぞれ違うため、社会生活をしてる中で人間どうしでストレスはつきものである。今ままでのストレスに対する願念を見直す機会となった。動画の内容を簡単にまとめると。

 

１．ストレスは健康の敵か？ 　私はこの10年間、健康心理学者として、「ストレスは健康の敵だ」と教えてきた。ストレスは取り除くべきものだと。しかし、それは間違いであった。 ２．私の考えを変えたある研究 　全米で３万人を対象に８年間にわたる研究がされた。それによると、ストレスにより死のリスクが高まるのは、ストレスが健康を害すると「信じている」人々だけだった。ストレスは害ではないと信ずる人々は、ストレスが高まっても死のリスクは高まらない。だとすると、全米で毎年２万人以上が、ストレスが身体に悪いと「信じる」ことによって死んでいることになる。 ３．考え方を変えると身体の反応が変わる 　普通、ストレスを感じると鼓動が速くなり、呼吸が荒くなり、汗が吹き出る。これは不安やプレッシャーに対応できていないサインだと感じるだろう。しかし、酸素を多く含んだ血液を脳や身体の隅々まで送り込んで、これから迎えるチャレンジに備えるためのものだと考えると、身体の反応も変わってくる。興味深いのは、血管の太さだ。通常、ストレスを感じると血管が収縮するが、ストレスが身体に害ではないと知っていると、血管は収縮しない。 ４．ストレスはあなたを社会的にする 　オキシトシンはあなたの社会性と関係がある。オキシトシンが分泌されると、親しい人たちとの触れ合いを求め、共感し、助け合う。同時にオキシトシンはストレスホルモンでもある。あなたはストレスを感じると、親しい人たちとの接触を求め、あるときは助け、またあるときは助けられるだろう。 ５．人助けをすると長生きする 　人助けをする人々は、ストレスにさらされても死亡率は上がらない。ストレスホルモンは、血管をリラックスさせ、心臓をダメージから回復させる。他者への思いやりが、自己の回復力になる。 ６．身体が伝えるメッセージ 　ストレスは他者とつながる喜びと意味を教えてくれる。心臓の鼓動は「自分を信じろ」というメッセージだ。あなたは決して独りではない。

各自スタッフどうしてストレスの解消方法などを共有した、吉村はひたすら友達とお話し、金子は家でゴロゴロ。松永は買い物をしたり、絵を買いたり、榊原はストレスをスルー、高津は最後まで突っ込む、北岑は他の刺激を求めるなど。。
今までのストレスは精神的にも体にも悪い影響を及ぼすものでそれを避けるもの、もしくは発散する考え方から、ストレス自体をポジティブに捉える事で自分の人生に大きく影響を及ぼす事だと思った。
 
TED　2．　幸福論（YOUTUBE動画）　「自分の幸福について考えてみよう！」　　担当：金
https://www.youtube.com/watch?v=bj1QNxElWLY
 
動画の中で地域コミュニティーの再生の一貫で注民たちが活発に意見を出し合って地元の島の幸福度を上げて行く過程を見学した。そして島の住民達が幸福だと心から言っている様子を見てなんでこの人達は同じ日本でこんな幸せを感じているのかを一緒に考えてみた。
 
都市が目指す幸福の指標　　　　　　　　　　　　　　　　　　　海土町が目指す幸福の指標
趣味、余暇、教育、学力、家族、友人、生活環境、安全な社会、自然環境、仕事、所得などの項目からこんなに違うところを目指しているのだと改めて思った。
 
それでは私達はいつ幸福と感じるのか？
松永－自分が出来る事(価値)で人に幸福を与える事。
金子－自分が必要とされる事。
榊原－普通に生きる事。
高津－幸福を追求しない状態が幸福。
北岑－一緒に食べる時。食を共にする時。
鈴木－写真で人々を幸せに。自分の生活が整え、色々考えらるようになる事。
キムー人の為にいきること。より大きな価値のある事が出来るよにうに努力する過程。
 
人類が追い求める現代社会の「幸福」は上の絵で見るように、財貨(財源)などの物を手に入れた時ではないだろうか？しかし物質は集めようとするばするほど、結局は虚しい喪失感だけが残るようになる。世界最高の福祉を自慢する北ヨーロッパなの国々が自殺率がたかい理由などからも伺える。
幸福というのはある状態でもなく、人に要求するものでもあなく、ある悟りの中にあるものではないだろうか？
 
NHK　100分de幸福論という番組の中で哲学者、作家、教授たちが言った言葉をまとめると。

『断念ののちの悟り』 『人の痛みをわかること』 『ほんとうを確かめあうこと』 『愛する人の幸せを願うことである』

その動画を見て、もう一度幸福論について話あった。
－幸福は決して人間一人では味わう事は出来ない事で、自分が愛されている確信と関係性の中で成立する。
－「情けは人の為にならず」の言葉のように見返りを求めずに相手に愛にを伝える事。
－愛されようとする事を断念した時、断念の覚りを得た時幸福になれるという事。
－言葉はもともと魔術である。私たちは言葉の力によって、他人を喜ばせたり、絶望の沼に突き落とすことも出来る。―フロイト―
 
 
TED　⒊　ルイ・シュワルツバーグ 「幸福のありか——自然と美と感謝と」　担当：キム
http://www.ted-ja.com/2013/01/louie-schwartzberg-nature-beauty-gratitude.html
－どんどん流れて行く、自然の美しさを見ていると自然に「Oh. My God！」という言葉で出てくる。
毎日見ている空でも決して同じ空はなく毎日違う色で、違う雲の様子の美しさは見ずに、天気ばかり気にしている。
－今日一日というのはただの一日ではなく自分に与えられた特別な一日である。「今日1日という最初で、最後である特別なプレゼント」を感謝しよう。
－人間には誰にでも先祖代々から繋がって来た、語り切れない歴史をもっている唯一な存在である。
－電気、水、エネルギーなどの便利をもたらしてくれた文明に感謝しよう。
 
自分達は普段、感謝をしているのか？
－家族にあえて言葉で伝えてはないけど、今の自分がいる事に感謝。自分の決断を支援してくれることに感謝したい。
－普通に水が飲めて、仕事があって、日常を過ごせる事に感謝。
－なぜ私達は普段からもっと感謝の気持ちを表現しないのか？なぜ恥ずかしいのか？
－「あいりがとう、ごめん」は早い方がいい。
 
TED　4　　担当：金
クリス・ジョーダンが描くショッキングな統計
http://www.ted.com/talks/browse?topics%5B%5D=photography&language=ko&sort=popular
普段私達が気にせずに過ごしている日常の中で、起きている現実を統計学を映像化して行くことによって、衝撃を与えている。
たとえば毎日死んで行く喫煙者の数、アメリカの刑務所に収容されている人の人図、毎日使われている紙コップの量を積み上げるとどれぐらいになるなど。
そして限りのある地球環境問題などについても話あった。地球の資源は回る回転すしのようなもので、今の人達が全部食べてしまうと、子孫たちが食べるものは何ものこらなくなるという事だ。 
 
 
TED　５
もう一つの「不都合な真実」ジョナサン・フォーリー　担当：金子
http://digitalcast.jp/v/16703/
 
　もう一つの「不都合な真実」見て、環境問題について気候変動の１番の原因は農業にあることを知る。農業は水質汚染・大気汚染・森林破壊等に大きく関わっている。中でも二酸化炭素は単独では最大の排出源であることが分かり食生活の変化や高収入作物の優先等人間のエゴで自分たちの首を絞めている(地球環境を悪化させている)事が分かった。その後出来る事を探り意見を出し合い無駄買いをしない・旬を買う・地産地消・贅沢品を控える・環境に良いことに貢献する等の意見が出た。大宮店の中でも環境に悪い部分を見直したいという意見が出たため、次回大宮店の中での改善点を話し合う事となった。


 ●TED　動画で見る社会問題（５月）
 
5/9　「環境のために大宮店で出来る事」　担当　金子
前回(4/25)の続きでを話し合い、ごみの分別の徹底やごみを少なくする事、電気や水・紙などを無駄にせず使えるものは最大限に活用する事等を実践する事になった。次に事前に見てきてもらったTED「うつ病をわずらうコメディアンの告白」ケビン・ブリールの内容を確認し、鬱に対して悪いイメージが根付いてしまった根本を探った。元をたどると封建社会での人の価値を生産性で決める事に行き着き、精神疾患は症状が目に見えない事から理解されにくく、周りの人も付き合い方が分からないから避けるのではないかとの意見が出た。また、現代ではSNS等沢山の他人の目を気にする事で心を置き去りにしてしまう事が鬱等の精神疾患を増やしているのではないかという意見も出た。最後に、TEDの中で語られていた皆が見ている自分と本当の自分(周囲のイメージとのギャップ等)をスタッフ一人一人が話し、互いの知らなかった面も理解し受け入れ、もし苦しんでいる事があるならばそれも話せる大宮店になろうという話になった。
 
5/23  「社会的ネットワークの知られざる影響」ニコラス・クリキタス   担当　金子
 http://digitalcast.jp/v/13247/
まず内容の確認と基礎知識を共有した。知識としては、社会的ネットワークの構造＝つながり、機能＝伝染。
ネットワークの種類。

• 私たちはネットワークを形作る
  ネットワークが私たちを形作る
  友人は私たちに影響を及ぼす
  友人の友人の友人が私たちに影響を及ぼす
  ネットワークはそれ自身の命を持っている、というルール。

法則「六次の隔たりと三次の影響」について紹介した。社会的ネットワークがもたらすものとして流行・口コミ・噂・文化等の意見が挙がり、広げると社会問題にも沢山関連している事が分かった。また、近年ではソーシャルネットワークの影響も大きい事が挙がった。次にスタッフ一人一人が自分が影響された経験を伝え合う中で、女子は幼少期にネットワーク(つながり)系の遊びを多くする事でコミュニケーション能力や協調性が高くなる事、軍隊等では集団心理がある事、つながりが増えるとよりマインドフルになるのでは？との意見や発見が挙がった。ネットワークの素晴らしさと怖さの両面を知り、ネットワークの偉大さについて共感した。
 

「映画が男の子に教えること」　　担当：斉藤
https://www.ted.com/talks/colin_stokes_how_movies_teach_manhood?language=ja
映画「スター・ウォーズ」は、コリン・ストークスの3歳の息子を一瞬にして虜にしました。 しかし、3歳の男の子は、このSF映画の傑作から何を学んだのでしょうか？ ストークスは男の子に、協力することの大切さ、女性を尊敬することが、悪者を打ち負かすことと同様に、男らしいことであるという、ポジティブなメッセージを伝える映画がもっと必要であると訴えます。 

＜討論内容＞
5月2日金曜日
映画「オズの魔法使い」では主要な人物は女性。強く賢く誇り高い女性像。
男性像は知恵のないカカシ、ハートのないブリキ男、臆病なライオン。(ちょっと偏ってる？)
しかし、実際は映画における女性の立場を判断する基準である

＜Bechdel test＞①セリフのある2人以上の女性が登場②2人に会話はあるか③好きな異性の話以外か？
に合格する映画は数少ない。
映画における女性の描き方で女性の立場への偏見を導きだすのではないか？
映像を見た後、普段の生活の中に知らず知らずのうちに性差別が根付いていないか？という観点からメンバーの意見を聞いた。
 
①現代社会に根付く性差別問題（私たちの周りに潜む性差別を考え共有する）
-身近に感じる性差別（暴力、映画）
-宗教における性差別（姦淫は女性の問題、聖職に就けるのは男性のみ）
-性差別の歴史（女性労働者の待遇問題、女性参政権、魔女狩り、性奴隷）
-性差別の文化　中国：妾、愛人
 
②性差別が生まれる原因(どうして女性が虐げられてきたのか)
-人類学的に見ると、女性の立場が弱いのは理解できる。
力が弱い＝立場低い？
役割の優劣　男性は外へ、女性は内で？
原始時代から狩りが始まって、男性主流社会になっていった。
スパルタ：屈強な男戦士を作り国を発展させるという文化で、女性は産むために存在するという見方
 
-男性中心の世界観の根底には、聖書で「女性は悪」と判断してきた歴史による女性卑下の考え方
BCに入って宗教→　イデオロギー　→　学問　→社会に浸透していった
宗教上の教理（イヴの罪、イスラムの女性の立場）
-唯物論的認識（目に見える外見の性差だけで判断、目に見えない精神においては？）
 
●男女の違い（区別）　→　男女の優劣（差別）
違いを取り違えたのが根本矛盾ではないか？という観点
 
家庭　→　社会　→　国　→　世界　
男性と女性の役割が区別から差別に
本来男性と女性の関係は優劣の関係ではないはず。横の平等な関係である。
所有物のように女性に対して男性が権力を握ってきた歴史
矛盾は段階を経て大きくなってきた。 非敵対矛盾から敵対矛盾になってしまった。
 
もっと根本的な原因に掘り下げてみて、差別がなぜ起こるかを考えると
自分と他人の関係が根本矛盾？　　　　　他者の捉え方が問題である
 
これを踏まえて、これから私たちはより良い社会を築くためにどのように変化しなくてはならないか？を
次回討論することにした。
 
5月16日金曜日
討論前にメンバーには、一番身近な男女共同社会である「家族」における男女関係において、それぞれどんな役割を持っているかなど分析をしてきてもらい、同時に自分が理想とする夫婦像も考えてきてもらった。
 
① 女性の立場が大きく変わってきたという観点から社会を見る。
-男性社会→女性社会への変化
男性社会は比較的、暴力的、その結果歴史は戦争を引き起こしてきた。
女性の立場から暴力的な要素は生まれにくい。
-女性の社会進出。（アメリカの歴史「ウーマンリブ」で既婚者の就業率が著しく増加）
働くことで 女性が社会とのつながりを持ち、自分という唯一無二の「自己」を確立すること。
-ジェンダーフリー、女性の教育における社会問題の解決も必要
 
② 男女共同社会における男女の役割
各自家族間での男性女性の役割について共有する。
なんとなく役割を分担してきた両親（教育、経済、分業、家事…）
全体的に両親の夫婦関係がよい家庭環境であった。
私たちの中に男性はこうあるべき、女性はこうあるべきというマインドレスな観点が根付いている。
 
③よりよい男女共同社会を築くためにはどうしていく必要があるか？
育ってきた家庭の環境が各自の理想の夫婦像に何かしらの影響を与えている。
育ってきた家庭の環境が各自の理想の夫婦像に何かしらの影響を与えている。
女性はこうでなければならないというマインドレスな状況が長かったのでは。それが少しずつマインドフルな状態に陥った。
少しずつ自分達の価値に気付き、女性が女性として男性社会でどのように対等に生きていくかということを考えはじめた。女性の意識が変わる事で、社会も少しずつ変わって来たのでは。
男女の違いを認め合って尊重し合う。
 
お互いに違いを認めあうこと。　そして、尊重すること。
女性の立場が重要。夫を支える。
男性の役割。妻を愛する、家族を愛する。
 
＜反省＞
初めて討論の司会をしながら準備不足の点は否めなかったが、達成感を感じることができた。
知識の共有、討論の流れ、結論の出し方など反省する点は多いが、全体的に積極的に討論を進めることができてよかった。討論をどういう方向で進めていくかを準備するにあたって、自分である程度持論を考えながらそれを共有し、みんなの意見から深く掘り下げていけたのがよかった。思わない所から導き出された観点から本質をつく意見が出た時、一種の興奮とか感動があった。みんなが積極的に参加できるように色んな工夫をしなくてはならないと感じた。二回目の討論の際、行き当たりばったりの意見交換という感じの時間があったので、次回は意見共有の際、どうしてこれをしているのかということをしっかり説明する必要があると思った。そうしないと色んなところに話が逸れてしまうからだ。あんまりがんじがらめにするとまた討論に広がりがないと思うので、やっぱりマインドフルな討論をするため、今までの観点に囚われないような、視覚的刺激や、理論的刺激の準備が必要だと思った。司会者としては、結論を導き出せるかどうかというリスクを楽しむ余裕もあるといいだろう。