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2015年5月 主題「眠れなくなる宇宙のはなし」

投稿日:2016/11/13

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5月主題討論   「眠れなくなる宇宙のはなし」:佐藤勝彦     作成:吉村多絵
 
 この本を中心として今まで触れる事のあまりなかった宇宙の話に店舗のみんなで取り組みました。多少宇宙に関して関心があった人もいれば関心があまりなかったメンバーもいましたが動画や理解したメンバーが教えたりしながら人類がたどってきた宇宙論を理解していきました。人類の歴史とともに変化していった宇宙論と人類との関係を知りながら私達のリベラルアーツを考えるきっかけとなった討論となりました
 
第一回 
第一夜、第二夜、第三夜(ひとはなぜ宇宙を思うのか、神の手による宇宙の創造、合理的な宇宙観の誕生)
 
※ 宇宙はなぜあるのか?空や星はなぜあるのか?天と人間の関係は何か?人類が考え探し、知ろうとしてきた歴史を学んだ
 
Q 私達はなぜ宇宙を勉強しているのか?
→学ぶにおいて偏見から人間を自由にしてくれる学問(リベラルアーツ)として、人間の根幹・地球の存続・生命体の存続にかかわるのが天文学だから。リベラルアーツである「自分達がどこから来たのか」を勉強する為にやっている。今私達は当たり前に知っているが、ここまでたどり着くまでの苦労の歴史だった。
 
①人間が自分が誰かを知る為に、宇宙を知ろうとしていた。
②宇宙が私達の生活に影響を与えると考えたから。
天災などが天からのメッセージなのではないか?法則性を見出そうとした。規則性を生み出したのが暦。
東洋…天変占星術、西洋…宿命占星術
宇宙論…宇宙の時間的広がり、空間的広がりを解き明かす学問。宇宙の構造が人間の脳の細胞の構造に似ている!という理由から
 
Q 現代の宇宙論は?
超高温のミクロの卵として生まれた宇宙 137億年前に生まれた。その前は…?「無」から生まれた。
宇宙を理解可能なのが、理解不可能だ。宇宙の95%は正体不明である。ハチの巣型の宇宙論からの、ブレーン宇宙論。10次元の空間を漂う薄い膜のような存在が宇宙。人間は三次元に生きているので、私達に認識できない次元がある。時間と空間の縛りがなくなるのが、5次元の世界。意識の空間。この宇宙はもしかしたらプラトンのイデアなのではないか??Byイクベディア
 
Q 歴史や環境において論が変わってきた 
宇宙観も歴史によって影響を受ける。東洋は地球が丸いという説は信じられなかった。自分達の国を世界の中心と見なすために。創世神話:「創造神」、「巨人の死体から」、「国生み」「宇宙卵」
 
Q 人間は地の現象を読み解くために天の現象に目を向けるようになった(天文学の目的)
① 歴算天文学…太陰暦(季節の変化と関わりを持たない)、イスラム歴
太陰太陽暦(旧暦)→ 植物は太陽の影響を、動物は月の影響を受けるらしい。「二十四節気」が中国で考案され、日本にも伝わる。太陽暦(新暦)→エジプトで生まれた。シリウス暦→ユリウス暦(130年に1日ずれ)、グレゴリオ暦(3000年に1日)
②占星術
天のざわめきが古代の人々に不安を与えた。天の異変は地の災厄の前触れとみなした。
古代バビロニア、古代中国で占星術がルーツとなる。古代バビロニア→古代ギリシャ、古代ローマ 個人の運勢を占う宿命占星術古代中国→清の時代までつながる「天命」の思想が支配的
「人間の不安から来ている。天からの情報を頼りに自分達の未来を予測するしかなかった」
 
天変が予測の範囲内になってきた→個々人の運命も予測できるのでは…?生まれた日に七つの星(日月火水木金土)が、どの位置関係にあったかによって運命が決まる。寿命が短かった時代、どのように生き延びればいいかを知りたかったのでは?西洋占星術(ホロスコープ)ヒットラーも占星術を宣伝に使い、作戦の参考にもしたらしい。占星術は学問なのか?ニュートンの物理学が発展、自然現象を物理の運動として解釈したころから下火、サブカルチャーとして続いて来た。
 
古代ギリシャで異色の宇宙観…自然哲学(合理的宇宙観)生まれる。神話による宇宙観からどうやって生まれたのだろうか?ポリス同士の戦争が勃発→政治的な力を持つ民衆(豊かな商人、農民)たち、参政権を主張。民主主義への移行が起こった。王や貴族などの特権階級が力を持つための神話。→神話は限られた狭い世界観に基づいていることにギリシャ人は気づいた。
★日本、天皇中心(神から生まれた)から、武士道(個人)合理的思考に移った。By トミキベディア
 
Q 多くの論が生まれる
アルケ―(始原)は何か?ピタゴラスは数であるとした。数学は観念、イデアである。点を書いても、それは点ではない。本当の点は存在しない。線も図形も同様。数学の観念で作り上げた定理。→プラトンのイデア論に影響を与えた。
プラトン「タマネギ型」宇宙構造→地球は止まっていて、天が動いている。
惑星の逆行を説明できない。→エウドクソス 複雑に回る天体 アリストテレス…地球天球説
新たな文化の中心地、アレキサンドリア、ヘレニズム文化の融合、アリストテレスはアレキサンダー大王の家庭教師の時代。
アリスタルコスが月と太陽の大きさを測った。太陽が地球に比べてはるかに大きい事を発見、地動説を考えた。(コペルニクスの1800年前)証明は出来ず消えてしまう。
ヒッパルコスが地球の歳差運動を発見。自転軸の方向が変化。プトレマイオスの周転円モデルの宇宙観
 
★「合理性」という人間の本質。
様々な世界観、宇宙論の中、ギリシャの人々は合理的に思考を積み重ね、世界の真実を探し出そうとした。
以降、デカルトなどの影響で、極端な観念論に陥ってしまった?精神偏重主義。人間は合理的に説明できいなければ、納得できない。
 
 
動画鑑賞:
太陽系の誕生 https://www.youtube.com/watch?v=TYidtbhzBto
銀化系の大きさ  https://www.youtube.com/watch?v=qgMdDT2K12A
 
 
 
第二回 
第四夜、第五夜(天動説から地動説への大転換、広大な銀河宇宙の世界へ)
※ 宇宙論が聖書・信仰など様々な理由から問われたり、否定されてきたがそのような中でも人類は本当に自分たちのリベラルアーツを探し求めてきた歴史があった
 
天動説から地動説へ→神に変わって宇宙を合理性が支配した。
キリスト教がPointだ、キリスト教の聖書と宇宙論が合わなくては認めてもらえない。主張する人も決して聖書を否定しようとしているわけではないようで偉大な神の力を信じるからこその主張である(地動説など)
無からの創造とはどういうことか?無は元々なにも無い状態なのになぜ創造という事があり得るのか?
アルケーってなんだかずるい、なんでもありに聞こえる。
無からの創造が出来る、また無から何かを作れるのは神しかいないということだ。つまりそれは新しく生まれさせる事ができるということ。新生:新しく生まれ変わる事(エバンゲリオン:アニメにも出てきた)一度全て無に戻して新しく再生することだ。でもそれは本当の無ではないのではないか?どこまでを無というのかの境界線がわからないので何とも言えない。
宇宙の不思議を知るほどに地球は奇跡の星だと思えてくる(太陽風から守っている風力がなぜあるのだろうか?無ければ生命は反映しないはずだけどなぜあるのだろうか?、こうしてる間にも太陽風等が一気に地球に吹いたら一瞬にして人類どころが生命は滅亡するがそれもいつ起こってもおかしくないではないか?だとしたらこの日常がある事自体奇跡と言える)
イスラムに受け継がれ逆輸入された宇宙論
・アクィナス 「宇宙の始まりは信じる事」なぜなら宇宙は既に理性の枠を超えているので議論しても意味が無いという主張。この意見は最もな事を言っているが元も子もないし、ある意味純粋に信仰を持ったようだが、なんだか盲目的にもとらえられる
・フィレンツェ:メディチ家というパトロンがここでも登場した(以前美術史にも登場した)→古代ギリシャの再生
・コペルニクス 地動説と出会うが彼は神を肯定していた(宇宙は偉大な神の作品だ)これに対してルターを中心とするプロテスタントなどに宗教的な批判を浴びた。結局は真実がどうよりも権力などによって証されない。実際地動説が明るみに出る事が出来たのも20世紀になってからだと聞いた。
・ブラーエ 肉眼で星を観測した人。すごく面白い。肉眼だと見えるものにも限界があるのであまり信憑性がない。
・ブルーノ 地動説を唱えて殺される。最後まで意見を変えず男らしいと思った。彼もまた神を否定した訳ではなく真実を追い求めた形だったのではないか?結局宗教的都合によって改竄されている。
・ガリレオ 人類に大きな功績を残した人だ。望遠鏡を宇宙に向けて多くの宇宙の真実を発見してきた。地動説を主張したが彼は聖書を批判したのではなく、両立したかったようだ
 
動画鑑賞:
「地球の軌跡・地球大進化」
https://www.youtube.com/watch?v=TCenLMnRxtY&list=PLEJ_JbQAOQiPgHywuEHbdpp5nD7PBEFqh
 
「スペクトル・HR図」
https://www.youtube.com/watch?v=W4qq4ph52QU&feature=youtu.be
 
・主系列星、赤色列星、白色矮星の違いがとてもよくわかった
 
 
 
第三回
第六夜、第七夜(ビックバン宇宙論の登場、新たな謎と革命的宇宙モデル)
 
※ 宇宙論は次第に実証は未だに不可能な未知の領域に進んでいくが多くの天才と呼ばれる学者達が現れていく中、私達のリベラルアーツ
 
・今までの宇宙は変わらず静かな宇宙とされていたが、20世紀に入って大きさや形が変わっていくダイナミックな動的宇宙となった。
・アインシュタイン:特殊相対性理論と一般相対性理論。
竹内:「20キロのすれ違う人とにおいてすれ違う時20キロで見えるとされていたのでどちらが見ても変わらない動いている人に対して一定の速度で光がきているため相対的に認識できないというものを、アインシュタインがシンプルにまとめている」。
榊原:「物体があるとその周囲の空間が曲がるのか、空間が曲がっているところに物体があるのかどちらともとれるがどちらなのだろう」 NHKアインシュタイン相対性理論第一回から第四回までの動画を鑑賞、
金子:無重力も本当は無重力じゃないかもしれない、実験では平面でのボールの実験だったけど宇宙は3d以上のものだから不思議だ、いろんな力に惹き付けられているのかもしれないし何かの圧力なのかもしれないが宇宙は不思議だ。
・ルメートルは宇宙の卵が成長したと言っているがアインシュタインに否定されている
・ハッブル:宇宙は膨張している、ハッブル宇宙望遠鏡でみた宇宙の映像を4kでみんなで見た(星雲や煙のようなもの、色合いが様々できれいだという感想やなんだか怖いという感想がでた)。宇宙が広がるという考え方とはどのようなものだろうか?星が進んでいるんではなく、空間が広がっているから進んでいるように見えるということ
・ガモフ:手を真空状態にして話したらビックバンと同じことが起きてるんじゃないか?ぎゅっとなった状態から卵になって爆発したービックバン
・定常宇宙論の登場によりビックバンと神を結びつけようとするローマと論争を繰り広げる(キリスト教は聖書や神に結びつけることが出来なければとことん真実だろうがなんだろうが受け入れない、それしか見えていないということは逆に視野が狭いのではないだろうか)
(第七夜)
・インフレーション理論の登場により、特異点と背景放射を解明してきた。インフレーション理論についてわかりやすい動画をみる
・無とはエネルギーが無い状態、時空の大きさがないこととして定めた。ビレンケン博士は科学と物理を合わせた。
榊原:例に例えるとコップの表面に水滴が現れることは空気中に何も無いように見えてそこに気温や湿度の変化によって無が有に変わるということだ。このようにして母宇宙と子宇宙も理解する。
・虚数の時間:認識できない時間というものが存在するのかもしれない(虚数とは学生の時に習ったルートなどの値のこと。ルーシーという映画で時間をいったりきたりしていたが虚数などの時間も全て主管できるようになったら人間はどうなってしまうのだろう?と感じた)
・脳の電子信号はあるのでは?幽霊もだからいるのではないだろうか?幽霊というのも人の思いが何かの信号に映し出されて具現化されたり思いだけその場に残ってしまい現れるものなのではないだろうか?未だに解明されていないがその可能性があると思う
・暗黒エネルギーや暗黒物質は実は私達の身近にあるのかもしれない 解明されていない第6感が働く事など不思議な事ではなく実際にあるのかもしれない
 
映像鑑賞:
「相対性理論について①~④」
https://www.youtube.com/watch?v=vaKp5AiGAU8
 
「ハッブル宇宙望遠鏡から見た宇宙4k」
https://www.youtube.com/watch?v=Lw6opcs_rwA
 
「膜宇宙とは?」
https://www.youtube.com/watch?v=fxhYvMgBfww&list=PL27EFD2D6A927F6B8
 
 
 

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