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2015年7月 主題「使える弁証法」

投稿日:2016/11/13

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 〜2015年 7月〜「使える弁証法」討論    担当:吉村
 
弁証法を大宮店に落とし込んでどのように使えるか?私達の生活に弁証法がどのように影響するか、変化を加える事が出来るかをスタッフそれぞれが考える機会となった。個人それぞれ観点やあげる第は異なるが、この本を通した理解や得たものは同じ方向ではないだろうかと感じた。
撮影方法や2年以上にわたり続けてきたCSR活動について、最近ではシステムなどに関して様々な話し合いが行われてきたが、私達が共に同じ目標を目指して進んでいくにおいてこのタイミングで弁証法を学べたのも何かの縁ではないかとさえ感じた。
 
主題討論{使える弁証法ラスト}
* 対立するものは互いに似てくる
「対立物の相互浸透による発展」「復活も否定も相手を内包している」というスタイルが弁証法。例:ネットビジネス、リアルビジネスの対立物が融合したスタイルが新しく出てきた。証券会社、金融業、政治の世界、国家や社会体制、アメリカも社会主義や資本主義を取り入れたりしている。(例:ライフスタジオ AチームBチームも対立していたが良かった要素を取り入れている。遊びを学習のように、学習を遊びのように取り入れていた)
* 対立物にはどちらの案も内包されている まったく違う性質の合が生まれるということ
(例:チェキ スマホで撮った写真を出せるチェキが表れた、ゲームの世界で稼げる仕事、オリンピックの国立闘技場 バーチャルで再現してお金を減らすことが出来る仕事、アニメと実際に会えるアイドル等、営利目的の会社かボランティアするなら営利目的はできないという考え方から、どちらも内包したCSRという形が生まれた)
* 世の中の「矛盾」にこそ、意味がある
止揚というアウフヘーベンを中心とした「矛盾」の見方をしている。割り切るのではなく「止揚」するということ 割り切ると生命力原動力がなくなっていく。(例:劇団四季の食堂 若者は安く長い人は高く食券を購入するシステムがある。仕事と子育ての両立 割り切るのではなく止揚する等)お互いに矛盾する二つのものをどちらか一方を否定するのではなく、両者を肯定し、統合し、包含し、結合し、超越し、より高い次元へと昇華していくこと。「割り切りは魂の弱さ」「妥協は割り切りだ。それを乗り越えてより高い次元へ発展していくということだ(短期的収益と長期的戦略・市場原理と政府規制・自己責任と弱者救済)
* 弁証法を知ると対話力が身に着く
相手を打ち負かす「討論」ではなく、ただ意見をだす「議論」でもなく、お互いの思考が深まっていく「対話」だということ。討論バトルなど会社の中でも何度もやってきた討論内容だ
* 弁証法を知ると「歴史観」が身に着く
文明や思想、主義を結びつける歴史的弁証法の見方をしている。西洋文明と東洋文明から21世紀の新たな文明を生み出そうとしている。弁証法は西洋から生まれたけど東洋の中にももともとあった。どちらかを分けてみる思想は西洋、東洋はもともと1つにする思想があったのではないか
 
 
 
「大宮店においての弁証法」~各個人~
 
高津:「CSR活動」本書の後半に登場する内容は大宮店がCSRの活動を本格的に取り入れていく前に、事前学習としてみんなで共有してきた中で出てきた内容だ。「営利企業」と「非営利企業」の相互浸透。「働きながら社会を変える」という本の中にもあったように、本業を通して(企業として経済活動をしつつ)社会貢献をしていく方法を模索していくことそれ自体が、そもそも弁証法的解決の1つの事例であった。どちらか(利益か社会貢献か)を否定するのではなく、両者を肯定し、統合し、結合し、超越し、より高い次元へと昇華していく。そういった意味合いでもってCSR活動のぽぽぽのシステムやあいあいの活動を継続していく必要がある。
 
北岑:「対話」大宮店というより、ライフスタジオ自体が常に変化発展し続けてきた会社であり、弁証法的考えのもと成り立っているように思う。いろんな企画が同時に凄いスピードで進んでいるように感じられ戸惑ったが、新しいことに挑戦し続け、その結果、そこから得た経験に基づき次はこれをやってみようと変化していっているのだということをこの本を勉強した今ならしっかり理解できる。大宮店では対話の時間がもたれる。対話は互いの思考が深まっていく方法とこの本にも書いてあったが、この時間にしっかり話し合えることで互いの考えを理解できる。弁証法のキーワード「矛盾」出た時、「割り切る」のではなく格闘し続けることが大切。「対話」をし思考を深め、正反合の弁証法を上手く使い、変化発展し続けていける大宮店にしていきたい。
 
吉村:「否定は肯定的だ」弁証法のPoint5つ(事物の螺旋的発展」「否定の否定による発展」「量から質への転化による発展」「対立物の相互浸透による発展」「矛盾の止揚による発展」)それぞれの例をあげていくなか大きなキーワードとしてあがったのは「否定は自身が今まで受けてきた印象の否定ではない」ということだ。弁証法に登場する否定は決してその事物を否定し諦め変化を求めないものではない、その先の変化発展への段階のことだ。つまり、「否定とは変化発展へのプロセス」であるということだ。大宮店でもしかり、人が集まる場において意見の対立など様々な対立は起きる、だがこれを「対立・矛盾」をチャンスだと考え、お互いを否定せず、肯定し、超越するチャンスを見い出すことが大切だと考える。だからこそ、今後も店舗に置いても対立する機会があったら、「これは発展へのチャンスだ」と考え、この問題を乗り越えたら今後今以上に成長できるという気持ちをもって受け止めていきたい。
 
金子:弁証法など全くもって意識してはいなかったが、自分自身の考え方が弁証法だと感じる部分もあった。どちらか一方を否定するのではなく、両者を肯定し包含し統合する。要は“お互いに一番良いところを目指す”ということではないかと感じた。誰かが何かを我慢し「仕方がない」「目をつむっておけばいい」と割り切ってしまうのではなく、誰かが何かを否定して「ダメ」「許さない」と追いやり壁を作る事でもなく、誰かが何かを一方的に「いいでしょ」「そっちが譲ってよ」と主張するのでもなく。全てを肯定し、包含し、統合した結果が、絶対に良いものになる事を信じている。ただ、ここで重要なのがそこにいる人皆が弁証法的に考え、解決を目指そうとするという姿勢である。誰かが自分の主張のみを正当化しようとしたり、一方的に否定したりするような姿勢であれば、有効な解決方法など見い出せないであろう。大宮店で使える弁証法とはお互いに一番良いところを目指す姿勢なのではないかと思う。
 
 
斉藤:①会社の方針 CSR活動を通して会社の「利益追求」と「社会貢献」という矛盾の間で割り切ること なくどちらも大切にして発展してきたと思う。また螺旋的発展において日々の生活の中で、何がどの ように変わっていっているのかとうことを捉えられるような観点が必要だと思う。そうできるなら会社の方針に流されるだけでなくその本質を見るという行為に繋がるだろう。②写真の技術向上の為に量がこなされていくと、質的にも変化が訪れる「写真」というのは弁証法的発展をしているものではないかと思った。③仕事と家庭の両立 仕事と家庭の間にある矛盾は、私たちの人生を発展させる原動力にあたる。私は仕事とプライベートの矛盾を人生の葛藤と捉えるのか、より自分の人生を深くする力の原動力を捉えるのかをしっかり自分自身に問いかけなくてはならないと感じた。④自分と他人 お互いの関係性が難しくなったとき、関係性を断つということは何の解決方法にもならない。「割り切りは魂の弱さ」他人との関係性においても言えることなのではないだろうか。大宮店で互いにないものを持っている私たちが時に対立し相互浸透しながら発展していく。
 
鈴木:「自分自身の矛盾と向き合っていく撮影」
被写体を動かして空間撮影と被写体の固定撮影。両撮影法は振り子のように使い分けて、撮影を組み立てるべきだ。「被写体を動かす力はただ物理的に被写体を動かすわけではない」被写体との意思疎通や予測、構成要素をコントロールして出来る条件が揃ったときに適応されるべきだ。大宮店の写真撮影にもいうことができる。大宮店ではどちらかというと、空間撮影に偏っている店舗だ。それは写真教育を担当してきた私の影響が充分に考えられる。入社時から空間撮影が教育の始まりであったし、これまでのライフスタジオの写真教育の過程もある。 しかし、私はそれを捉え違えていた。極端に言えば、空間撮影が善で固定撮影が悪として無意識に、空間撮影という名の固定概念で一方を否定し、両方を肯定するこ とができなかったのだ。この気づきはもしかすると皆んな気付いているかもしれな いが、私にとっては革新的な弁証法的な止揚でした
 
 
榊原:「螺旋的発展の法則」を普段の業務で考察していきましょう。普段から撮りなれている大宮店では光の具合や使う小物や衣装、他の撮影グループの動きや業務の全体像まで見える。これは日々慣れた場所でのルーティーンで培われたということになり、お客様のイレギュラーな要望であっても何かしらの判断を下す際にはより冷静な判断ができるようになる。では初めての他店舗ではどうだろうか。一見あらゆることに躊躇してしまい本来の力を発揮できなくなってしまいそうに思える。しかし自分の経験としてはその新しい環境でどのように自分の力を発揮できるか、など何かしらプラスに変えようと努力を自然にしてきた。そしてこれまでの概念に当てはまらない事を経験し日々活かされている。これもいわゆる弁証法といえるのではないだろうか。また、「矛盾」を深く見つめることが大切である。大宮店もひとつの縮小社会として見た時に多くの矛盾もあれば両極の立場になることもある。その中ではお互いがより知ることと、お互いに変化発展して進歩進化していく存在であると認識することがとても重要なことだと思う。
 
 
竹内:今日のライフスタジオは時代のパイオニアとも言われてるが、江戸時代にも写真館で写真を楽しむという文化があったように、記録という価値から記憶という価値を生み出してきたのではないだろうか?それは過去における写真を楽しむという文化の復活と言えるのではないであろうか。一部分ではなく過程を見ることにおいて、全体像を認識し理を理解することができるのである。
 弁証法が我々に教えてくれたのは発展の法則である、それはいとも自分たちの周りに簡単に存在していた、(矛盾)というキーワードが私達に進化というキッカケに近づけてくれていたのであった、新しい文化を創るというのは簡単なことではない、時には痛みが伴うのかもしれない、止揚とは苦しいことなのかもしれない、しかし大宮店が日本の写真の文化を変えていけるのは明白である。基本的のものだと理解していた幹をいま再び新たに意味づけずることが私達はできるのではないだろうか、不可思議なことに我々のすぐ近くに矛盾は存在する、意味づけする新たな文化が我々に何を与えてくれるのであろうか。
 
 

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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