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「しあわせだなあ」

投稿日:2017/7/30

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photo by Soo & Saito

 

「しあわせだなあ」

しあわせなときは、そうやって思わず口に出してしまいます。同時に加山雄三さん曲が流れてくる♪

 

そもそも「しあわせ」は奈良時代には「為合」と表記したそうです。

「為」は「する」という動詞ですが、その主語は「天」

"天が為すことに合わせるしかない" それが「しあわせ」という言葉の由来なんだそうです。

それが室町自体になり、表記が行為の「為」

から仕事の「仕」に変わり「仕合」となった。今度は主語が人になって、"相手がこうしてきたからこう仕合あわせる"という意味になったそうな。

「しあわせ」ってのはあくまでも受け身の対応力なのです。

 

「しあわせだなあ」というのは、思わぬことが起こったけれど、なんとか仕合わせることができてよかった、ということ。

自分の意思で事前に立てる計画とは無縁の世界にしあわせがあり、それは完全に受け身になったときの結果なんだろう…

 

わたしは、これまで沢山のご家族と出会い、多くの撮影をしてきました。

ひとつひとつの撮影で感じたことが経験となり、今日も何かしら自分の行為に影響を与えています。

日々撮影をしながら、どこに「しあわせ」があるのかと改めて考えてみると、まさに自らの意志で動いたり変化したりするのでなく、周りが変化したのでわたしも変化した、というまさに受け身になれたときなのです。

とにかく誰かからのはたらきかけを受けて初めてそれに応じ、迫られ、やむを得ない状況になってやっとこさ動く。こざかしい知恵や意志を捨てて、ただただ目の前の世界に身を任せてみる。

 

上のご家族写真を撮影したとき、私は口に出さなくも「しあわせだなあ」と心から思いました。

稀に見る緊張具合だった弟君を見兼ねて、ただただ思いつくままに「連結!」って叫んでみたら、パパが「連ケツー(尻)!」と戯けてみせちゃって、思わずみんなの表情がほどける。

七五三だからってしっかり残すことばかりにこだわらず、あくまで受け身の対応ができたからこそ、そこに初めてみんなの中に本当に活き活きした心が生まれ、「しあわせだなあ」と思える時間になったのです。

それだけのこと?と思われるかもしれませんが、それが大切なことだと私は信じてます。


 

BGM♪ 「君といつまでも」加山雄三

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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