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大宮店
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まだ見ぬ、あたらしい場面を探しに出発する

投稿日:2019/6/10

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ライフスタジオ大宮店

Write by Soo   Photo by Soo

Coordi by  teammate


 

物語を編むのはむつかしい。編み物なんてもってのほかで。

わたしは昔っから裁縫がまったくダメだ。小学校の家庭科の時間にナップサックをつくる授業があったが、おおよそ同級生につくってもらったようなものだった。近年ようやく玉止めを危なっかしくできるようになったのは自慢だ。

他にもプラモデルや、IKEAの家具、折り紙さえも見本のままに作れたためしがない。

おそらく完成形を提示されてしまうと、それに抗ってしまう性格(クセ)がそうさせているのだと思う。ただただ不器用と言ってしまえばそれまでではあるが…

 

ライフスタジオで日々大切にのこしている写真だが、これには完成形というのが決まっていない。撮影者もお客様も、すこし漠然としたイメージやフィーリングはもってはいるもの、その詳細は説明できない。

どこまでも相手との対話と自らの洞察力で感じながら、「どんな空気と言葉と写真をプレゼントしたいのか」をひたすら思い考える。その過程がこの仕事のなかでも、とても大切であり、たのしいことだなぁと思う。

 

ひとつひとつの撮影に入るときって未知の旅に出るような気持ちだ。

まだ見ぬ、あたらしい場面を探しに出発する…そんなイメージを抱いている。

 

これから5月の間に出会った新しい場面を、物語ることなくまとめたい。冒頭にも書いたように、物語を編むのは得意でないので手短に。

お子様の硬い表情には、きまってパパママのスペシャルフェイシャルマッサージを施行。効き目はどうあれ、その場の緊張はほどけて、空気も軽くなる。

ダンゴ虫になるか、蝶となるか。

虫も影に逃れるくらい季節外れに汗ばむ5月のこと。25年前の記憶がよみがえる。無口に大きな石をそーっとひっくり返したあの頃の自分をみているかように、わたしは蝶となった。

「あっいいこと思いついた!」そんな思い付きが多ければ多いほど、その撮影のおもしろみは膨らんでいく。しかし思い付きだけで撮影を進めていくと楽しさばかりが残っているときがある。

ここに写真がある。「なんかかわいいね」「なんかいいね」と思えることは重要で。けれど、 「ここをこう撮ったら、こうかわいくなる」という、きっちりした計算と思考のもとに行動しなくてはならない。理屈っぽくはなりたくないけど、それってとても大切なことだと思う。

「生命大躍進」わたしたちの今がここにあるのは、これまでさまざまな生命体様が躍進しながら命をつないできたからである。そのバトンを渡されたわたしも、このスタジオで日々躍進している。このスタジオに来て下さった皆様に躍進していただけるように、そしてそんな躍進力を逃さずにまるごと写真に焼き付けるために。静止画でどんな動画の躍進力をも超えてやる。

「ピクニックはじめました。」

はじめる前にピクニックの準備をしなければ!ば!テントはしばらく使ってないものが家にあったからよしとして。あとは何でもゴソッと入れられるカゴバッグとその中に何を入れようか。くだものとパンをたくさん入れていこう。そして大きなシートを広げて読書を楽しむもいいから本も何冊か…あ、飲み物を忘れていた。あとコップも。まーいっか途中で手に入れよう。あーよく考えてみればピクニックを一人で楽しんでいるのも寂しい気もするから、庭のいきものたちを呼んでもいいかも。なーんてどこまでも想像をふくらませながらピクニックを楽しめるようになりました。ライフスタジオ大宮店のお庭のどこでもピクニックができるのです。お客様にランチボックスとか持ち込んでもらうのもいいかも。

いちから準備したものが形となって、結果的に誰かの喜びになってもらえるのって最高かよ。

 

この季節になると庭の植物への水やりは朝夕の2回おこなう。その時間がとても大切におもう。花々の具合をかくにんしながら、そこで生きるいきものと遭遇したりもする。この日の朝、紫陽花の葉っぱで暮らす、生まれたばかりのカマキリの子どもたちがいて、おもわずニンマリ。人ってやっぱり誰かと共感したい生き物だから、この日の撮影であそびにきてくれた子どもたち教えてあげようって思っていた。ちょうど虫が好きな子がいたもんだから連れてきて反応を楽しもうとして、ついでに残した写真。いい顔してる。

「別々に、いっしょに」やりたいことが丸っきり一緒だなんてことはなくて。協調したとしてもどこかで打算や妥協や我慢をしたりしている。だけど人がすごくいきいきと何かをしているときというのは、何にも縛られてると感じず、世間のルールも常識も忘れて、ただあるがままに世界を受け入れてその中で思いきり楽しむことだけを考えているときなんだろうと思う。

だから「それでいいのだぁ」なんていいながら、みんながあるがままに楽しむ世界を切り取る。混沌(カオス)ともいえるこの状況に秩序をもたらすのは、いつでもその写真のフレームアウトした人々あってのことだ。フレームインしたものは私の責任だ。

目が合った瞬間、ドキッと恋に落ちたり、ビビビッと電気が走ったりするってよく言う。それに近いけどうまく言えないそんな瞬間だった。うまく言えないなら言わなくていいこともある。きっとうまく表現してしまったら、この気持ちとは別物になってしまうような気がして。

だけどなんか表現できないのも悔しい気もするから。その目と目が合った瞬間に走ったものをこう表そうと思う…「目が合う瞬間にエネルギー量は最大になる。」なんてね。あぁはっきりしなくていいね。

 

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