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映画 「世界の果ての通学路」

投稿日:2016/6/17

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地球上の異なる4つの地域で、数10キロの危険な道のりを経て通学し、学校で学ぼうとする子どもたちの姿を追ったドキュメンタリー。

ケニアの15キロメートルのサバンナを命がけで駆け抜けるジャクソン、360度見渡す限り誰もいないパタゴニア平原を、妹と一緒に馬に乗って通学するカルロス、モロッコの険しいアトラス山脈を越え、友だち3人と寄宿舎を目指すザヒラ、幼い弟たちに車椅子を押されながら、舗装されていない道を学校に向かうインドのサミュエルの4人に密着。

子どもたちの学習に対する意欲の高さや、そんな子どもたちを支える家族の愛情を映し出していく。

アフリカのマサイ族を主役に描いたドラマ「マサイ」(2004)で知られるフランスのパスカル・プリッソン監督が手がけた。

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いつか観たいと思っていた映画で、たまたま娘と一緒に観ることになった。

娘は世界の子どもたちが時には命がけで学校に通っている姿を、興味津々で見入っていた。



観終わった後、「どうだった?」と聞いてみた。

『キラキラしていた。幸せそうだった。すごい楽しそう!

土を掘って水を飲んでいたのはもうびっくりした!』

率直な感想だ。



映画の最中も観終わった後も、娘にはあえて何も言わなかった。

「学校に行く為にこんなに苦労している子どもたちがいるんだよ」とか

「学校に行けることを感謝しなきゃね」などと言いたくもなるところだが、

それはやはり違うと思ったからだ。

この映画に出てくる子どもたちの環境と、日本の環境とでは学校に行くということ自体が、

そもそもまったく違う意味を持っている(子どもたちにとっての意味)と思ったからだ。

自分と世界の子どもたちの違いを彼女がどのように受け止めたのかは分からないが、

自分にとっての当たり前が、当たり前でないこともあるのだということに気づいてくれたら、

親として嬉しいなと思う。
 


娘の感想にもあったように、この映画に出てくる子どもたちは大変な苦労を強いられているにも関わらず、

その目は輝いていてイキイキとしていた。

彼らには明確な夢があり、その夢の実現のために学校に通っているのだ。

将来の自分の夢をかなえるために、家族のために、大きくいえば社会のために、命がけで学校に行くのだ。

親から言われて、みんなが行くから、決められているから…などといった理由ではない。

自らの意志で学校に行くことを選択しているのだ。

 

「なぜ学校に行かなくてはいけないのか」1年前に娘にされた質問である。

私が幼い頃は、「なぜ学校に行かなくてはいけないのか」などと疑問に感じたこともなかった。

それが当たり前だと思っていた。

自分の意志が人一倍強い娘の性格を考えれば、大好きだった保育園をなぜ卒園しなければいけないのか、

なぜ当たり前のように小学校に行かなくてはいけないのか、疑問を抱くのも頷ける。

そしてその質問に対して、何となくあたりさわりのない答えをしていたように記憶しているが、

娘の納得を得られなかったことだけははっきりと覚えている…。
 


映画の後、娘にもう一度聞いてみた。

「何のために学校に行っていると思う?」

『友だちと遊ぶため!』

即答だった。

…なるほど。それもまた立派な理由だ。
 
 

未来を見つめて、今を必死にそしてイキイキと生きている子どもたち。

そんな子どもたちの姿から私たち大人が学ぶことも多大にあることに気づかされた。

良い映画だった。

そして娘と一緒に観て良かったと思った。
 

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