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西の魔女が死んだ
投稿日:2012/10/16
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「西の魔女が死んだ」
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変わるひと月あまりを、西の魔女のもとで過ごした。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも・・・。
久しぶりに一気に読み終えた小説。
自分自身の中学時代を思い返したり、まだ幼い自分の娘を思ったりしました。
毎日が怒涛のように過ぎていく現代社会。
情報に溢れた社会。
いろいろな人間関係にまみれた社会。
誰からか形成された己の価値観(自分自身の価値観と思い込んでいる)の中で疑問を抱くこともなく生きている現状。
その中で知らず知らずのうちに大事なことを見失ってはいないだろうか・・・。
人生において大事にしなければいけないこととは何か?
そして自分自身にとって幸せな生き方とは何か?(他人と比較するのではなく自分にとっての幸せな生き方とは何か?)
最近よく考えていること。
西の魔女、まいのおばあちゃんからの教えはじわじわと心に響いてくるものがありました。
それは自分の中で辿り着いた結論に近いような気がして嬉しかった。
大事なことはいたってシンプルだということ。
生活を整え、作り、守っていくこと。自らの強い意志で。
西の魔女、まいのおばあちゃんは「自分にとって居心地の良い生き方」を知っていて、その生き方を自信をもって続けていく心の強さを持っています。
西の魔女が自然の中で自らの規律の中で規則正しい生活を送る姿。
大自然の中でいつか暮らしてみたいと昔から密かに憧れを抱いていた(現実には自分にはできないことも知っている)私にとっては、そんな昔の自分の夢を思い出させてくれました。
そしてそんなおばあちゃんの生き方に触れる中で変わっていくまいの姿。
この2人のやり取りはとても大事なことを教えてくれているように思います。
「その時々で決めたらどうですか。自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。――(中略)――シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」
「悪魔を防ぐためにも、魔女になるためにも、いちばん大切なのは、意志の力。自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力です。その力が強くなれば、悪魔もそう簡単にはとりつきませんよ。」
もう1つ、この本を読んで考えさせられた「人の死」ということについて。
タイトルにもあるように「西の魔女が死んだ」ところから物語は始まっています。
大好きなおばあちゃんの死。
西の魔女から東の魔女(まい)へ届けられたメッセージ。
そこには愛が溢れていました。
人は死に向かって生きていく。自然の流れと同じように。
先月休みを利用して主人の実家の長野に帰省しました。
長野の自然に触れながら、おじいちゃんの畑に水をあげたり、カマキリやコオロギをつかまえて持ち帰り虫かごに入れてエサをあげてみたり・・・。
お墓参りで彼岸花の意味を教えてもらったり、銀杏を拾って、おじいちゃんと一緒に茹でて食べたり・・・。
いつも以上に張り切っておじいちゃん、おばあちゃんのお手伝いをする娘の姿。
おじいちゃん、おばあちゃん、そして自然の中から娘が受けている影響はどれだけ大きいだろうかと感じました。
まいが西の魔女から影響を受けたように・・・。
最後に、「死」ということについての娘の理解について。
道端で死んでいたカモをおじいちゃんと一緒にお墓を作って埋めた経験。
馴染みの動物園のカピパラが死んでしまったこと。
ママのおじさんが亡くなったこと。
「カピパラの○ちゃんはおじいちゃんになって死んじゃったけどおそらになってまた新しいカピパラの○ちゃんがきたんだよ」と一生懸命私に説明してくれる娘。
それ以来、人の死に向き合うときに「カピパラの○ちゃん、あとねカモと一緒なんだよ。○○は(亡くなった人の名前)おじいちゃんになっておそらにかえったんだよ」と言うようになりました。
娘は「死」というものを悲しいものとは捉えていません。
自然の摂理というのでしょうか。そんな感じで受け止めているようです。
まいは西の魔女の死をどのように受け止めたのでしょうか・・・。
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