PhotogenicShimonoseki

現在

2016/5/26

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命を授かるということが、どれだけ嬉しいことなのか。
生まれて初めて我が子を抱く瞬間が、どれだけ感動することなのか。
ひとつひとつのはじめてが、どれだけ忘れられないことなのか。
朝も昼も夜もまったく寝れないことが、どれだけ大変なことなのか。
自分の人生が自分だけの人生ではないと気づくことが、どれだけ責任を感じることなのか。
こどもたちの成長が、どれだけしあわせなことなのか。
 
経験のないわたしには本当の本当は分かり得ません。
嬉しいことは想像以上に嬉しいだろうし、大変なことは大変という言葉では到底足らないくらい大変で、
それでも今、共に生きている時間の中で、ひとりの時の人生とはまた違う日々、
振り切れるほどの喜びも苦しみも喜びもあるのではないかと、
ここで出会うお父さん、お母さんを見ていると思います。
こどもたちを見ながら、いつもお父さんお母さんを見ています。
こどもたちの人生のはしっこの今の今を見て、
お父さん、お母さんにとっての今も、よかった、と思ってもらえたら、それほど嬉しいことはありません。
笑顔だったらいいのか、どんなんだったらいいのか、そんなことを考えますが、
笑顔であっても泣き顔であっても、不安であってもふてくされても、その時々のこどもたちの心と姿を全て受け止めた上で、
それも全てあなたであってよかった、と思ってもらえるような写真とはどのようなものか、考えは尽きません。
 
きれいごとではなく、美しい真実がある。
その瞬間を遮らないように、時には入り込まずただ空気となり見守る、その過程を大切に思います。
この1枚を撮るか撮らないか、この瞬間を待つか待たないか、この1枚を75cutの中に入れるか入れないかの判断で、
75cutの仕上がりも変わっていたはずであり、この1枚があるかないかで、少しだけ彼女の中に残る記憶も変わるかもしれません。
大げさかも知れませんが、そんなことを考えてしまいます。
どんな時も側にいてくれた人がいる。
この1枚が、彼女の生きていく中での少しの支えになったらと、そんな想像をしながら。
 
側にいてほしい人が、側にいる。
そんな空間をつくりながら、ゆっくりと今を、正解よりも真実を、みつめていきたいと思います。

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