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下関店
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父と子

投稿日:2017/9/22

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***

いたくないか、落とさないか、
どきどきしていた だっこの重みは、
だんだんきっと かわっていく
だんだん だんだん
おとうさんになっていく

***
よく、撮影に来てくれたご家族と、一緒にご飯を食べに行ったり、おうちに遊びに行かせてもらったりしているのですが、そのたびに色々な話をしています。
お父さん、お母さんそれぞれの話。
出会う前の話も、出会った頃の話も、わたしたちの人生相談も…。。。
ずっとしゃべっているものだから、遅い時間になると、少しの間だけお父さんとわたしたちでしっぽり飲みながら語る時間もあったりするのですが、その時に、わたしたちでは測りきれない、お父さんだけの不安があったということを知ったりします。
「人間の形をした責任が産まれてくると思って怖かった」
そう言ったお父さんの言葉。
今でもよく、思い出します。
もう生まれる、という時にそう思ったそうで、嬉しさよりも、こどもが苦手な自分にちゃんと育てられるかという不安の方が強かったと言っていました。
(お母さんは、何!今更?!とつっこんだと笑っていました。母、強し。)
でもいざ産まれると、本当にかわいくて仕方がないと、人間変わるもんだと、お酒をちびちび飲みながら話してくれました。
悪いことは悪いとしっかり伝えて、あそぶ時はとことん遊ぶ、
本気でこどもたちに向き合っている姿を見ているからこそ、
そんなお父さんに不安があったということに驚きましたが、「人を育てる」「家族を守る」という責任を感じているからこそ、父という意志を持ちながら生きているのだろうと感じています。
このスタジオという場所でも、ずっとご家族の姿を見続けていると気付くことがあります。
撮影をしている時も、撮影でもなんでもない時も、同じ空間で一緒に過ごしながら、
1年、1年、姿、形だけではない、変化がある。
家族がもっと、家族になっているということ。
そんなことを感じています。
生まれたての赤ちゃんをだっこしては肩があがりすぎて、
どうだっこしたら正解なのか、泣いている赤ちゃんを見ながら困ったような顔をしていたお父さんが、少し経つとだっこがすごく上手になっていたり、
こどもたちを家であやすようなことは恥ずかしくてやらなかったお父さんが、
次の年には家と同じようにスタジオでもまったり素で過ごしてくれていたり、
年々、わたしたちと少しずつ話してくれるようになったり、
だんだん成長していくこどもたちと、
だんだん一緒に走り回ったり、力技で遊ぶようになったり。
お父さんも、もっともっとお父さんになっていくように見えてきます。
6月の写真を中心に、過去の写真も含めて父と子の写真を振り返ってみると、
母と子の写真とはまた違った、安心感やおもしろさがありました。
有給休暇を取って撮影に来てくれたお父さん。
仕事の合間にスーツで登場して、着替えて撮影をして、またスーツ姿で仕事に向かうお父さん。
絶対写らないと言ったけど、数枚だけ撮った家族写真を一番喜んでくれたお父さん。
お父さんは、お父さんだけの姿がある。
もしかすると、誰も知らない不安も葛藤もあるかもしれません。
それでも、お父さんで良かったって思えるように。

おとうさん、ありがとう。
 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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