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新横浜店
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考えること、創ること

投稿日:2018/12/26

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photo & write by Chappy
cordi by Yukika Fujimoto

 

前回自身が書いた写真分析同様、もう1枚
<引き写真>について分析していきたいと思います。
 

まず引き写真に必要なものとして、
・インテリアの理解
・四隅・背景の処理
・被写体のインテリアとのイメージ合わせ
・立体感の演出
・被写体の動きの誘発

など、前回の分析にも書いた通り
様々なポイントが上げられます。

これは簡潔にいえば写真の中に写す要素が
引くほど多くなるので、比例してカメラマンが
考えなければならない要素が増えるためです。

また今回の写真は上記の内容に加えて
自身が撮影者であるため、もう1つ大事な要素があります。
それは<撮影者の撮りたいイメージの反映>です。
被写体とインテリアのイメージ合わせが
どちらかといえばその子の雰囲気に合わせた
服のコーディネートとインテリアのマッチング、
という物理的なものだとするのならば、
撮影者のイメージ反映は、感情や感覚のような
完全に思念・概念上のものだと僕は考えます。

今回はこの写真に込めた撮影者である自身の
イメージ反映についてふれながら
分析していきたいと思います。


写真分析「考えること、創ること」

この写真は、横浜青葉店に交換勤務をしている真っ最中に、
カメラマン指名という嬉しい再会の機会をいただき、
新横浜店で撮影した時の1枚です。
前回は6か月のハーフバースデーの記念に
ママと2人きりで来店した彼。
そんな彼が1歳を迎え、今度はパパとママと
3人で1歳のバースデー記念に来店しました!

前回の彼を知る僕とゆきちゃんは来店前から
おそらく彼はこうなっているだろう、
というある程度の予測がありました。
・くせ毛が延びてハーフのような顔立ち
・透明感のある白い肌質
・人が好きでとにかくかわいい←
(特に店舗内でも感覚型の2人なので
大体似たようなイメージでしたし、
そのイメージ通りに彼は成長していました笑)

服の提案が終わり、いざ撮影という時に現在青葉店で
学んでいる引き写真のポイントを頭の中で整理します。
・服は白と薄茶色のニット。
・前回と異なり支えなしで座れ、つかまり立ちもできる。
・表情も豊かで自分から動くことも好む。

そんな彼のソロ写真を新横浜店のメインルームで撮影するなら…
考え付いたのはベッドを背景にした床での撮影でした。
そこで撮ろうとしたイメージ。
それは【日常に垣間見える成長】です。

前はうつ伏せ、仰向けだった彼が
支えなしで座れるようになったこと。
1人でもおもちゃなどで遊んだり
興味関心を持ったものに近づいたり
意志がより明確になったこと。
また普段お家での生活はおそらく
安全な床で過ごすことが多いのではないか
と考えたので、お家が連想されそうな
その場所を選択しました。

次にベッドと床の違和感をなくすため
服の色に近いベッドの毛布を床に敷くこと、
同系色の枕やおもちゃを置き、よりお部屋感を演出。
そして彼とベッドの間にイスを置くことで
寝室→寝る前の遊び場とをつなぐ橋のような役割だったり
座れるというメタファーの意味合いを込めてみました。
最後に彼の意志を表現するため、
わざとゆきちゃんに帽子を被せてもらい
帽子をとろうとする仕草を誘発しました。

座れる、帽子は嫌、おもちゃは好き、季節は冬。

様々なキーワードを元に僕がイメージした世界観を
今回の引き写真に込めました。


常に撮影者が持たなければならない、写真に込めるイメージ。
その実現に必要な考察、構築を3週間という短期間でしたが、
横浜青葉店で学ぶ機会をいただけました。

新横浜店、そして横浜青葉店の皆さんに感謝しながら、
写真でその学びを表現していけるよう、
日々精進して2019年も駆け抜けようと思います。

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