Photogenic


新横浜店
scrollable

【distance】

投稿日:2019/5/13

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photo by Yukika Fujimoto
cordi by Chappy
write by Chappy

 

子どもの自然な姿を残したい。
そんな想いを抱えたパパさんママさんが
ご来店されることが多いです。

 

年齢が小さいほど本能で生きる傾向にある子どもたちは、ありのままの姿でいることが多いため、
その姿を収めるチャンスが多いように感じます。

しかし年齢が上がるにつれて学校で、習い事で、様々な人と過ごすことにより、その自然さが少しずつ固くなっていくように感じます。

そんな子たちに対して、僕たちも出来うる限り自然な姿を残せるように日々遊びを・仕草を・ポーズの声掛けを研究し、その子に合わせた方法で寄り添えるよう挑戦し続けています。
 

今回は同じ感性型カメラマンのユキちゃんが撮影した、自然さが表れていると感じた写真を分析したいと思います。

 

写真分析【distance】
 

まずは写真の彼のことから。 

今年同じ小学校に弟くんが入学しその入学記念を、
そして彼自身の10歳の記念で撮影に来てくれました。
学校生活ではより自立心が強くなるとともに、
成人の半分の年齢を迎え、思うこと考えることが
多くなってきている少年。それが彼でした。

家族写真や兄弟写真を撮っている時は、弟くんの方が
少し緊張気味だったからか楽しそうにしながらも
気遣っている様子が見え、そこにまた優しさと
兄という気概を感じます。

 

そんな彼がいざ自身の撮影となると…
やはり緊張感が表情にあらわれていました。
それを何とか崩そうと僕とユキちゃんは
連携して笑いを取りにいきます。

見事に滑ります。

しかし、大人が全力で滑る姿を見てふふっと笑う彼。


それを狙って写真に収めてくれるユキちゃん。
さすが、新横浜が誇る以心伝心コンビです
(語彙力がないため)

そんな彼の微笑みも撮れた上で、改めて
彼の自然体について考えながら撮影を進めます。

その時、ふと思ったことがありました。
それは、果たして笑っている姿が自然なのか?
ということです。

言葉には出さずともおそらく似たようなことを
考えていたのでしょう。
ユキちゃんと先程より静かに、
彼と対話しながら撮影を進めて行きました。

 

彼の自然さとは。
笑わなくても、思わず目が惹かれてしまうような。
そんなことを考えて写真を撮ろうと
してくれたのではないかと思います。

 

モノトーンの彼の服装に、髪をかき上げる仕草。
カメラ目線でどこか物憂げな表情。
そして何より、アップではなくあえて
引き写真だったことが、
彼と僕たちとの距離感が表現されている、
そう感じました。

 

10歳の彼はモノの分別もついている1人の人間です。

出会って数分で仲良くはなれても、

心的距離まで0にすることはできない。

僕はそう考えます。

 

だからこそこの距離で見る彼は、近すぎず遠すぎず。

お互いが心地よく感じる距離なのかもしれません。

 

その人が、その人らしくいられる距離を。

 

カメラマンでも、コーディネーターで入る時でも
常に探し続けたいと思います。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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