Coordinate


所沢店
scrollable

伝える。 *サスペンダー✖女の子part2*

投稿日:2017/2/23

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Tokorozawa photo
Photo by Kudo
Cordinate and Written by Kaori

「ハッピーなネガティヴ」
私は自分自身を表現する時にいつもこの言葉を使う。

私は20歳から2年間アメリカのラスベガスというところで生活していた。
「こんにちは」と声をかければ「こんにちは調子はどう?」と誰でも返してくれる町。
撮影中子供に「お姉さん20代なんだ!」と言うと、「うっそだー!」と言われた私も、「15歳のベイビーちゃん」と呼ばれる町。
そんな町で出会った1人のお姉さんが、私のことを「ハッピーなネガティヴ」だと言った。
そしてとっても素敵ねと。

相反する意味を持つ2つの言葉。
矛盾する2つの共存から生まれる私という唯一無二の存在。
彼女は私のその部分に私の魅力を見てくれた。

彼女のこの一言は私が私として受け入れられたのだと、
そして私が、ただ私としてあっていいのだと思わせてくれた。

この写真の少女と初めて出会った時、わたしは彼女の中に矛盾の共存を感じた。そしてそこに見た彼女の魅力が私にはないもののように思えて大人気なくも、私はズルイと思ってしまった。そんなあなたの魅力がこんなにも素敵なもので誰にも負けない誰にもなれないあなたなのだと、私が感じた確信をコーディネートを通して表現し、初めての撮影に不安そうなあなたに伝えたかった。

ワクワクを隠せず噛んだ下唇と、それを分かち合う視線は色鮮やかなお洋服たちと交わる。

彼女はとても綺麗で長い品のある黒髪をしていた。
私はその柔らかに流れる真っ直ぐな黒髪とマッチするファーバッグをまず初めに選んだ。そしてスカートはシースルーのレーススカートにすることで長い髪にも軽さをプラスする。シャツはあえてロングシャツをインし、スカートをふんわりさせて彼女の優しい笑みにのぞく穏やかさを表現した。
そして目線はカバンに向け、彼女の長い髪もサスペンダーに寄り添わせて一直線を作り雅やかさを強調する。今回は基本を黒ベースにし、その中のサスペンダーは差し色として使うことで、私も嫉妬してしまうくらい大人っぽい印象の中に、とびっきり光る可愛らしい無邪気さを添えた。

インテリアや背景はあえて光で飛ばす。
時が刻まれるのを忘れて彼女に見惚れた空間はきっと彼女には必要なかったのだろう。


お洋服の提案を待つ間、みんながワクワクドキドキしてくれますように。
大丈夫。だってあなたの、あなただけの魅力がこんなにも美しく輝いていることを私は知っているから。

そして、
私の魅力を「ハッピーなネガティヴ」と表現したお姉さんの一言がアメリカ人の大好きな皮肉でありませんように。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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