Staff BlogKoshigaya

akane ouchi
越谷店

大内あかね

ライフスタジオと出会い早いもので10年が経ちました。この仕事を通じて人との出会いが人生の喜びになりました。ライフスタジオが写真館でありながら『人と人が出会いお互いの存在がかけがえのないものになっていけるような空間』を皆さんと一緒に創りあげていきたいと思います。
今現在は産休でお休みを頂いています。母としての成長を更なる糧とし皆様に再会できる事を楽しみにしています♡

to photogenic 103【観察】

2017/10/31

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新横浜店写真分析

人に写真に自分自身に深く入っていきたい
 
新横浜店がリニューアルをしてからちょうど3ヵ月が経ちました。
新しいコンセプト、新しいコーディネート、新しい出会い、そして、新しい写真の誕生。
この過程は全てライフスタジオが追及する価値そのものだと考えます。
 
この世の中には綺麗で興味を惹かれるものが数多く存在しています。
インターネットの普及もあり現代は世界中のあらゆる文化や流行の最先端をクリック一つで見ることができる時代になりました。
しかし、それらが全て美しく見えるわけではありません。

私達が考える美しさとは・・・
適切な空間に様々なものがお互いに調和をもって整理されるとき表現されるものだと考えます。
つまり、『人とインテリアの調和』です。これは新横浜店の写真主題でもあります。
 
新横浜店のインテリア計画書を振り返ってみると、このような内容が書かれていました。
 
ライフスタジオの写真は、自然ですねとお客様から沢山の声を頂いています。
では、お客様はなぜライフスタジオの写真を見て自然な写真と言っているのだろうか?
私達なりの解釈としては、いつもの姿を写してくれているという側面もありますが、
もう一方で日常生活にも馴染みがある雑誌やTV、広告ページのどこかで見たことのあるような
憧れのイメージや雰囲気がライフスタジオに存在しているからではないでしょうか。

つまり、自分が求めていたものや憧れていたものが現実になり、
それが75CUTの中でストーリーとして創り上げられているのを確認したその瞬間に
「私が探していたものはこれだったんだ」という「理想と現実の一致」から
お客様は自然という言葉を選択して口にしているのではないでしょうか。
 
今回の1枚の写真は、新横浜の新しいインテリアの中にある『シャワールーム』での一コマ。
YuiちゃんにはYuiちゃんだけの魅力があります。それは、まさに私の憧れのイメージそのものでした。
このような少女には半年に一度会えるか会えないかの確立です。
しかもコーディネーターは私への理解が深いおいちゃん。今日は何か生まれる。
長年の勘ですがそのような感覚を抱きました。
 
Yuiちゃんの魅力は『素直さ』でした。
その素直さとは自分の心に正直で飾らない姿をそのまま行動や仕草で差し出してくれるところから汲み取りました。
彼女は撮影前から一人で自由に遊びまわり、まるで自分の部屋で寛いでいる自由さがあり、
見ている私たちに心地よさまで与えてくれるようでした。
 
そんな被写体に出会えると、シャッターを切る感覚がいつも以上に研ぎ澄まされます。
もちろん、Yuiちゃんに向ける眼差しもそうです。
このときは『観察』という主題で撮影をしていたわけではありませんが今回の写真分析を機に振り返ってみると
こういうことが観察だったのだと気が付く点がありました。
 
ここでいう観察の意味は二つあります。
一つ目は見慣れたように見ない。二つ目は鋭く見るです。

私たちはいつも一日3組のご家族と出会い、2時間という限られた時間の中で
美しさを表現して、思い出を写真で記録して、楽しい空間を共に創り上げていきます。
その中で、最初に私たちスタッフが行う行為が『観察』です。
これは、一緒に撮影を組むカメラマンとコーディネーターがそれぞれの観点から行います。

では、これは何のために行うのでしょうか?上記で話した自然な写真を生み出すためです。
その自然な写真をライフスタジオはこのように規定しています。
それは、『美しさを表現して、思い出を写真で記録して、楽しい空間を共に創り上げていきます』という内容です。
つまり、この定義に基づいて私たちは行動していきます。

少し前の写真分析でも話しましたが、観察というと少し言葉が固いので、私なりの言葉に変換してみるとこうなります。
『あなたのことを知りたい』です。

相手のことを知れば知るほど、自然と相手との距離も近くなると思います。なぜならば、相手の情報量が増えるからです。
その量が多ければ多いほど、相手を写真で表現しやすいからです。


今回、Yuiちゃんと私たちは沢山の会話を交わしたわけではありません。
しかし、ポイントポイントで彼女の意思を確認するためにいくつかのボールを投げました。
 
1つ目、両親とじゃれ合ってもらうこと
2つ目、自分でお着替えをしてもらうこと
3つ目、おもちゃで遊んでもらうこと
4つ目、シャボン玉を見てもらうこと
 
1つ目の両親とのじゃれ合いはベットの上で両親と顔をくっつけたり、抱きしめ合ったりしながら
いつものように少し嫌がりながらも嬉しそうにハニカンでいました。
両親もいつものように、逃げないでよーと笑顔で言いながら愛する娘さんを温かく抱き寄せていました。
これは、家族愛を確認するための1つの方法でした。
 
2つ目、自分でお着替えをしてもらうことは、彼女のできることと自我を確認するために投げた方法です。
2歳になると早い子ではおしゃべりがスラスラでき自分のやりたいことが明確になったり
逆に自分のできないことに対して苛立った感情を素直に表現する子もいます。
そんな中、Yuiちゃんは不器用ながら自分でシャツやズボンを脱いで
お母さんが準備してくれたワンピースに不器用ながらも着替えていました。
そんな姿を見て自分のできることを理解しちゃんと一人でできる子なんだということが分かります。
 
3つ目、おもちゃで遊んでもらうことは、彼女の独創性を確認するために投げた方法です。
おもちゃの遊び方にルールはありません。本人の自由意志がそのまま楽しさに変換され、
それが自分流の遊びとなります。このとき、Yuiちゃんは鳥のおもちゃを手にし
to photogenic 98でUPした写真のように、おもむろに格子に鳥を添わせ飛んでいるように表現しました。
 
https://www.lifestudio.jp/?run_id=staf_blog&bs=staff_blog&po_u_seq=16&page_no=2&po_seq=149169
 
この姿を見て彼女の発想と表現力に心を奪われました。
Yuiちゃんには自由な表現力と可能性が沢山あることを確認しました。
 
最後の4つ目、シャボン玉を見てもらうことはどんな反応をしてくれるのかを確認するために投げた方法です。
 
シャボン玉を見た瞬間彼女が左手を強く握りしめながら立ち止まりました。
そして、彼女が一瞬緊張しました。この一瞬を私は確実に捉えていました。
と同時に彼女のリアクションの理由を瞬時に思考しました。きっと『不安』の表れだと思いました。
また、その不安は『知らない』ことからくる反応ではなかったかと思います。
 
たぶん、Yuiちゃんはシャボン玉の存在は知っていたと思います。
しかし、シャボン玉は外でやるもの。というYuiちゃんの固定概念が突然覆され室内でいきなり
おいちゃんという見慣れない人から突然足元にシャボン玉を貰ったことからビックリしたのではないかと思います。
私には、その光景がとっても新鮮で美しく見えました。
 
このように観察とは、『投げ受け』から始まる行為であり、
その受けた情報から被写体の心情を汲み取り被写体の美しさを掬い上げることだと思います。
 
また、今回の1枚をコーディネート観点からも話していきたいとも思います。
ライフスタジオのコーディネートも様々な歴史があります。

11年前のライフスタジオは原色基調としたインテリアと洋服の提案をしていたのでPOPな色味の写真が多く
元気でハツラツとしたイメージをみた人に与えていたと思います。
そして、日進店初めてホワイトルームが出来た時期から、全身真っ白い洋服を提案し
小物の色味だけで遊び心を加えるホワイトコーディネートが流行りました。
そこからまた数年後、10歳のハーフ成人式の撮影がチラホラと始まったころから
大人の洋服をミニチュアサイズにしたような大人っぽいシンプルでモノトーンな洋服の提案が流行りました。
そして、草加店のリニューアルしたインテリア機に少しづつアースカラーがコーディネートにも取り入れられました。
アースカラーとは大地や木の幹の色、そして、空や海の水の色、新緑から紅葉へと季節により変化する
木の葉の色など自然の降りなす美し色を言います。

そして新横浜の新たな提案として、『着せないコーディネート』をお薦めしています。
これは、被写体の素材を最大限生かすための手法です。
時にこのコーディネートが似合う年齢が1歳後半から2歳後半までの
赤ちゃんらしさが抜ける変化の途中にある被写体がお薦めです。

理由としては、赤ちゃん時期卒業前の最後となる手足のムチムチ感という『感触』
それが永遠ではないことが…あの時(小さい頃)の美しさとして両親の記憶に残るのだと思います。
また、彼シャツ(彼氏のシャツを彼女が借りるの略です)の原理と同様、
子供がパパの大きいTシャツを着ていたずらをするという情景を思い浮かべ、多くの人がほほ笑むというように、
『自分しか知らない愛おしさ』という感覚を得やすい特徴のあるコーディネートです。

特に、新横浜店にあるシャワールムではこのコーディネートがインテリアとも相性がいいです。
スリッパやタオルや観葉植物やコップなど生活感と連結しやすい小物たちもより
インテリアと被写体の調和を演出してくれます。

今までの話を整理すると、今回の写真のポイントは『被写体の観察+写欲イメージ=自然な写真』
とまとめることが出来ます。被写体の観察も写欲という
私たちがどんな価値を写真で表現したいのかということもどちらも終わりはありません。
きっと永遠に行うことだと思います。

しかし、その都度一番いいなと自分で感じた直感を信じ、何がいいかを丁寧に規定し
また上書き保存をしていく繰り返しなのです。

つまり写真分析が写真を変化発展させる一つの方法だと思います。
この写真分析も10年続け、100個達成することが出来ました。素直に嬉しいです。

小さな夢である写真展をいつか開いてみたいと思います^^
皆さん、もしよかったらその時は観に来てくださいね。
 
 
 

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