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ムチノチ!③: 否定の否定

投稿日:2017/4/10

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否定の否定☆

 
・否定とは…
 哲学でいう『否定』とは、ただネガティブな否定の意味ではない。拒絶や拒否といった言葉とはまったく違う意味を持つ。
 それは、『今ある状態・状況から違う立場へいく』という意味合いが強い。すべては変化するとあったが、否定とは意図的に、主体的に変化をするための動きともいえる。ひとつのものを多角的に見るためには、様々な視点や立場から実際に見たり考える必要がある。
 その様々な視点を持つということは、自分だけの常識から脱し、違う人の立場で考えてみたりや違う立場に立って見たりすることである。そのことが『否定』とも言える。
 

・否定の否定とは
『否定』が『自分を捨て違う立場に立って物事を考えてみること』ならば、さらにそれを『否定』するということは、また自分の立場に戻ってくることを意味している。
 一度違う立場に立って考え、自分の既存の考えと違うものを持って、また自分の思考を巡らせて結論を出すこと。これが『否定の否定』である。
 
・『否定の否定』の方法を用いて考えたり、何かを作ったり、自ら意図的に成長をしたりと、様々な場面で
それを使うことができる。この方法を弁証法という。
 弁証法的に、物事を考えたりすることで多角的に物事を考えることができるし、会議や話し合いも弁証法的に話すこともできる。
 会議では、そこに集まる人の様々な考えを理解しそのいいところを抜粋して、それらを組み合わせたり、応用したりして新しい何かを生み出せることもあるかもしれない。
 また自己の成長においても、行き詰ったときに自らを改めたり、新しい要素を容易に取り入れたりできるかもしれない。
 
Aだった既存の自分が、Bという新しい立場に立って物事を見て考えて、そこから得た新しい要素を持ってまたAに戻ってくるが、それは以前のAではなくBの新しい要素を得た、違うA‘になる。
スタートから違う立場へ行って戻ってくるが少し段階が上がって戻ってくる。
それはまるでらせん構造に発展していくようなイメージである。


ライフスタジオの言う『変化発展プログラム』とは、この螺旋的発展を意図的に行うことを言う。
つまり、『変化発展プログラム』とは、『否定の否定』の繰り返しであり、『弁証法的発展』のことを言う
 

・弁証法の性質
 弁証法の性質として、「保存」の性質があげられる。
 既存の性質を残さずまったく違うものへと変わるならば、それは変化ではなく変異という。
 例えば、写真について成長をしたくて上手い人の写真を真似したり話を聞いたりするが、自分は上手い人の要素をまねることはできても、その人になることはできないし、今までの自分の持ち味を失くすことはできない。変化をしても自分の性質はいくらか保存されるし、うまい人のもとで学んだ新しい性質も、また新たな否定をしたときに保存される。
いいところだけをちゃんと保存できるかどうかは、自分の裁量次第になってくるとは思うが。
それができる人は自分の内的矛盾を良く知っている人である。
だから、矛盾も否定の否定も、すべてが繋がっている。
 
今回の教訓:人生とは否定の否定の否定の否定の否定の否定の…連続だ。
 

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