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横浜青葉店
scrollable

物語を感じる ~Kaori Sasaki

投稿日:2017/7/16

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Photo by kaori kobayashi
coordi by natsuko takagawa
write by Kaori Sasaki

@Yokohama Aoba
 

私は写真から物語が想像できるような一枚がとても好きだ。
75カットを構成する中で、被写体らしさや家族との関係性などたくさんの要素がある中で、
ハッとするような、印象的な一枚は物語を感じさせる。
 
この写真が撮られる屋根部屋はライフスタジオの代表的なインテリアである。
正面から撮影した場合屋根の傾斜が入り、光もサイド光で、
季節や時間帯に寄って入る光の色や強さも様々だ。
光の豊かな屋根部屋の左側の壁には、長方形の空間が空いている。
その空間側から撮影すると、光はすりガラスから入る逆光になる。
その光は被写体を柔らかく包む。
私はその光が好きで、自分自身がカメラマンの時にもよくこの方向から狙うことがある。
実際に撮影する時には長方形の空間の低さによって、カメラを向けるアングルに制限があり、
被写体が座っている正面のベンチが少し高い位置にある為、
カメラを傾けてしまいがちで正直水平垂直を保つのが少し難しい。
人は整理された写真を見ると安心する、この縦と横の線が多い空間の中で、
アングルの制限もある中整理された写真を撮るには、知識と経験を要する。


そんな中でこの写真は整理され、尚且つ被写体とコンセプトが上手く融合している。
まずモノクロにする事によって色情報を無くし、被写体の仕草と空間のみに目が行く。
また、奥の格子は垂直に近く、また写真上部と右側には手前の壁を少し前ボケとして入れることで、
淵のように、そして奥行きを感じるようになり、奥にいる被写体を少し覗いているような印象を持たせる。
さらに大きな役割を持つのが左側~被写体に少しかかるくらいまで入っている植物を使った前ボケだ。
このキラキラとした前ボケによって左下の空間が中途半端に空くのを防ぎ、
ドレスの女の子の非現実的で幻想的な雰囲気をより増幅させた一枚である。


私が持ったイメージとしては小さな男の子が、草木がキラキラした裏庭の窓からかわいい女の子の部屋を見つけて覗き込んだような、そんな物語の始まりです。
 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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