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横浜青葉店
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触れる ~Natsuko Takagawa

投稿日:2017/7/16

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Photo by Jungah Ishigaki
Coordi by Reiri Kuroki
Write by Natsuko Takagawa

@Yokohama Aoba


触れるということには、不思議な力があると私は思っている。
ただ話すよりも、
手に触れることで気持ちがより伝わったり、より鮮明なイメージが伝わることもある。
 
ありがとうやごめんねを言うときも、言えないときも、
しっかりと伝えたいとき、触れることで言葉にならない部分も伝え切れると考えている。
 
 
この写真を見たとき、とても幸せな気持ちになった。
二人の可愛い姉妹が笑顔で顔を近づけている。
 
この写真が一番表現したいことは二人の関係性だと思った。
おでこをくっつけて楽しそうに笑っている。
おそらく撮影スタッフが「手をつないで~。おでこくっつけて~。目をつむって~。」と声をかけたのだろう。
けれどその指示によって彼女たちが触れあうことで、こんなにも可愛らしい瞬間が生まれているのだ。
 
前ぼかしがあることで遠近感が出て、まるで二人だけの空間を覗いてるかのような錯覚に陥る。そこは森の奥で、仲のいい姉妹が会っていたのではないか、というストーリー性すら感じてしまうのだ。
緑が多く入っているため爽やかな印象も受ける。
また緑の奥を良く見ると、ふたりの繋いだ手が見える。
その手でも絆や関係を表現出来るが、二人の仲がいいことはこの表情で明らかなのである。
 
お姉ちゃんの後ろからさす光が床や奥のインテリアに反射して、光に包まれることでとても柔らかい印象になる。
白い光、白いインテリア、白いドレス、白い小物…。
柔らかな髪をふんわりと照らし、キラキラと輝いていて、輪郭がぼかされることで幻想的なイメージも感じる。
 
目を閉じているけれど、
二人はお互いがどんな顔をしてるかなんて、見なくてもわかるだろう。
声や体温、互いの性格なんてわかっているだろうし、
こういうときはやっぱり笑ってしまうはずだとわかっているだろう。
 
そんな関係性をこの写真が教えてくれる。
触れることで伝わるのは当人同士だけでなく、客観的にみている私たちにも伝わるものなのだと、この写真分析を通して感じた。
 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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